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「FRBの一定利上げ、継続へ」無能バイデンが何もできない3つの理由…米国経済の過酷運命

 2022年の日本の相場はFRBに翻弄された。それでは2023年はどうなるのだろうか。国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は「一定の利上げは継続する見込み」と語る一方、「FRBが利上げペースを維持 or 鈍化しても、結果はハードランディングになる」と分析する。みんかぶプレミアム特集「投資で爆速3000万&魅惑の銘柄28」の第4回では、世界経済を左右するFRBとバイデン政権の行方を語る――。

米国経済はハードランディング待ったなし

 インフレ動向に関わる主要な経済指標が落ち着きを取り戻してきたこともあり、米連邦準備理事会(FRB)の過激な利上げ路線が一段落つきそうな情勢となりつつある。ただし、依然としてFRBは一定の利上げは継続する見込みであり、米国経済にとって利上げの影響は、今後も深刻な足枷(あしかせ)となり続けるだろう。

 ただし、現在、米国の経済見通しに関する統一的な見解はない。発表される経済指標についても、好材料と悪材料が入り交じっており、米国の経済展望は極めて不透明な状況なる。そのため楽観論ではなく、悲観論に立って今後の情勢を判断することは、必ずしも間違っていないだろう。

 筆者は、FRBが利上げペースを維持 or 鈍化しても、その結果はハードランディングになるものと考える。なぜなら、現在の米国の政治環境は、直近に迫っている景気悪化に対して、適切な対応ができるガバナンスが機能していないからだ。

アメリカ「巨額の財政支出」のモルヒネが切れた

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この記事の著者
渡瀬 裕哉

1981年生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。 早稲田大学公共政策研究所招聘研究員、事業創造大学院大学国際公共政策研究所上席研究員。機関投資家・ヘッジファンド等のプロフェッショナルな投資家向けの米国政治の講師として活躍。2016年トランプ大統領当選、2020年民主党による大統領・連邦上下両院勝利を正確に予測し、米国政治に関する分析力に定評がある。『メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本』(PHP新書)、『2020年大統領選挙後の世界と日本 』(すばる舎)、『なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか』(すばる舎)

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