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岸田「育休中に学び直し」とドラ息子秘書官「外遊で観光三昧」に「まずあんたら親子二人が人生学びなおせ」と政界から怒声

 岸田文雄首相の「育休中に学び直しを」という発言が波紋を呼んでいる。「子育ての実態がわかっていない」と国民から反発があった一方で、「岸田総理に怒るのに疲れてしまった」と政界では溜息が漏れる。ノンフィクション作家の日野百草氏が取材した――。

自分に経験がないから言える「育休中に学び直し」

「どうして嘘をつきますかね、育休中に『学び直し』って、そんな時間、本当にないですよ」

 懇意にしている革新系の県議は「嘘」とまで言った。そして笑った。怒りを通り越して思わず笑ってしまったそうで、もう「(岸田首相に)怒るのは疲れた」とのたまう。もちろんその笑いの矛先は岸田文雄首相と、息子である政務担当首相秘書官の翔太郎氏(32)である。

「ご自分がやらなかったからそんなことが言えるんですよ。でも育児に協力するかどうかは人それぞれ、しかし他人様に学び直せ、と言っておいて嘘はいけません」

 1月27日の参院本会議における国会答弁。岸田首相は「産休・育休中のリスキリング(学び直し)」で親自身のキャリアアップや賃金の上昇に取り組んで欲しいとの趣旨を述べた。産休、育休中の父母に「学び直せ」ということで日本中が大ブーイング、SNSなら「炎上」だろうか。確かに、育児は夫婦互いに協力すべきではあるが個々の家庭の事情でもあり、忙しい中でも学び直す人もいればそれどころでない人もあるだろう。いずれにせよ個人の問題であり、他人から学び直せと言われる筋合いはない。だが岸田首相も息子3人の父親であり、実際に答弁の中で「私自身も3人の子供の親です。子育てというものが経済的時間的、さらには精神的に大変だということ、これは目の当たりにしましたし経験もいたしました」と語っている。

妻にワンオペ育児をさせておいて、どの口が言う

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この記事の著者
日野百草

1972年、千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。国内外における社会問題、社会倫理のノンフィクションを中心に執筆。ロジスティクスや食料安全保障に関するルポルタージュ、コラムも手掛ける。2018年、評論「『砲車』は戦争を賛美したか 長谷川素逝と戦争俳句」で日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞を受賞。

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