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衝撃の将来年収格差! 0歳児の英語教育は本当に意味はあるのか

ますます低年齢化する英語検定受験者

 今や5人に1人が用いる英語は世界の「共通語」として、あらゆるシーンで使われている。社内公用語に指定するグローバル企業は増加し、受験や就職活動、昇進といった場面での重要性も増すばかりだ。英語学習の低年齢化は進み、近年は高校卒業レベルの英検2級を取得する小学生も珍しくはない。では、いつから英語を学べばよいのか。極端な話、0歳からの英語教育は「あり」か、それとも「なし」なのか―。

 7月10日、英検3級(中学卒業程度)以上の2次試験が実施された東京都内の会場。声変わりを経た生徒や大人が席を埋めている中で目立ったのは、あどけない表情を浮かべる小学校低学年の子供たちだ。入り口までは親の見送りを受けていたものの、会場内では緊張した様子はない。面接形式のスピーキングテストを難なくこなし、笑顔のまま迎えの車に乗り込んでいった。

 公益財団法人「日本英語検定協会」によると、2021年度の英検受験志願者数は410万2668人で10年前の12年度(約255万人)から約155万人も増加した。数を押し上げている要因の1つは「低年齢化」だ。英語教育の重要性から中学・高等学校(高専を含む)の志願者も増加傾向にあるが、最近は「小学生以下」の受験者が目立つ。

 12年度に約31万人だった「小学生以下」は増加の一途をたどり、21年度には46万人を超えた。新学習指導要領により、20年度から小学校で英語が必修化されたとはいえ、未就学児を含め、かなり早い段階から英語教育に触れていることがうかがえる。

3歳までの「耳の黄金期」に英語に触れることが肝心

 2019年8月に「学研教育総合研究所」が実施した調査によれば、小学校入学前に「習い事」をしている子供の割合は56.8%に上り、17年の調査(37.9%)から18.9ポイント上昇している。これを「英語塾・英会話教室」に限ってみると、17年調査時は9.7%だったが、19年調査では11.8%に達した。健やかな成長を願い「水泳」を習わせる保護者は依然多いものの、英語教育の低年齢化はデータ上も明らかだ。

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この記事の著者
佐藤健太

ライフプランのFP相談サービス『マネーセージ』(https://moneysage.jp)執行役員(CMO)。心理カウンセラー・デジタル×教育アナリスト。社会問題から政治・経済まで幅広いテーマでソーシャルリスニングも用いた分析を行い、各種コンサルティングも担う。様々なメディアでコラムニストとしても活躍している

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