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爆誕!岸田王朝…「政治素人・ドラ息子」の支持率無視と「船橋屋・暴走息子」の信号無視

秘書経験2年のドラ息子に内閣機密を預けていいのか

「日本は血筋や血脈を有り難がる国ですからね、地方に行けばたくさんいますよ。みんな跡を継いで政治家になって、また跡を継がせるんですから。世襲は無くなりませんよ」

 非難の声を予想していたが、意外な反応だった。ある野党系の小さな集会、大ベテランの元議員は岸田文雄首相(65)が息子である岸田翔太郎氏(31)を政務秘書官に抜擢(ばってき)してことに、半ば諦めぎみだった。

 10月5日の衆院本会議、代表質問で岸田首相は息子を任命したことについて「適材適所の観点から総合的に判断した」と答弁。批判の声も多かったが、SNSの保守層を中心に実子の起用を支持、世襲は当然という声もあった。

「跡を継いだ人ばっかりの国なんですから。跡を継いだ人や跡を継がせる人にしてみれば自分を肯定されているようなものなんですよ、天皇家と一緒です。だから無くならないし、むしろ一定数に支持される」

 なるほど、天皇家と岸田家を一緒とは穏やかではないが、そうした土壌があることは事実だろう。しかし秘書官といえば官邸の中枢、それも政務秘書官に、元商社マンで議員秘書を2年経験しただけの翔太郎氏というのは反発もやむをえまい。議員秘書と政務秘書官は「秘書」とついているだけで仕事はまったく違う。内閣の機密も共有する立場だ。

「本当にどうかと思う」と政界からは呆れる声しか…

「いや、有権者の大半は大臣秘書官どころか、ただの議員秘書と官邸の首相秘書官の違いすら知りませんよ。それでいて『親の秘書なんてみんなやっているじゃないか』ですよ」

 確かに、ネットの声にも「政治家が息子を自分の秘書にするのは昨日今日はじまった話じゃない」「息子を秘書にするのは普通」「野党議員だってやってるじゃないか」という勘違いが見受けられる。関西の芸人、ハイヒール・モモコさんもテレビ番組で「何が悪いんか全然わからへん」「息子がマネジャーやってくれんのやったらぜひやってもらいたい」(抜粋)と肯定的にネタにしていた。あくまでネタだろうが、おそらく区別はついていない。

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この記事の著者
日野百草

1972年、千葉県野田市生まれ。日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。国内外における社会問題、社会倫理のノンフィクションを中心に執筆。ロジスティクスや食料安全保障に関するルポルタージュ、コラムも手掛ける。2018年、評論「『砲車』は戦争を賛美したか 長谷川素逝と戦争俳句」で日本詩歌句随筆評論協会賞奨励賞を受賞。

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