徹底検証!2022年の世界的な株安、超円安の逆境下でロボアドは真価を発揮したのか?

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目次

止まらぬインフレで米国が大幅利上げ。株安と円安の二重苦に

 今になって振り返ってみれば、世界的に2022年の株式市場は苦難の1年となりました。米国のFRB(連邦準備制度理事会)がコロナ禍で実施した量的金融緩和の規模を縮小することはすでに前年の時点で想定されていたものの、パウエルFRB議長がインフレ(物価の上昇)に拍車にかかっていることを警戒。株式市場は利上げの可能性が高まっていることを織り込み、年初から下値を切り下げる展開が続きました。

 しかも、2月にはロシアが国際社会の反対を押し切ってウクライナへ軍事侵攻。3月にはFRBの利上げが現実となり、さらにその後は利上げ幅を拡大させたことから、泥沼にはまったウクライナ情勢やオーバーキル(利上げがもたらす景気後退)を懸念し、株式市場はなかなか下げ止まりませんでした。

 そのうえ、8月下旬に開催されたジャクソンホール会議でパウエルFRB議長は、利上げの継続について明言したばかりか、その結果として景気にダメージが及ぶことを容認するスタンスを示しました。このコメントを受けて、またしても株価の下落基調が鮮明になっています。11月初頭に発表された米国のCPI(消費者物価指数)の上昇率が事前予想を下回り、パウエルFRB議長が利上げのペースダウンを示唆したことで下げが一服したかのように思われるものの、依然として予断を許さない展開が続いています。

本当にお任せしておいても、ロボアドは盤石だったのか?

 このように攻略が非常に難しかった2022年の株式市場ですが、アルゴリズム(プログラミング)やAI(人工知能)を活用して運用を行うロボアドバイザー(ロボアド)に資金を託していたら、どういった成果が得られていたのでしょうか? 運用会社のFOLIOが提供しているROBO PROの運用実績で検証してみます。

ROBO PROはAIが相場を先読みし、その予測に基づいて株式や債券、不動産、金などへの配分比率を機動的に変更し、好パフォーマンスを目指した運用を行っています。どのような観点で相場を先読みしているのかについては後述しますが、実際に相場が動いてからの「事後」ではなく、いち早く「事前」に対応することでパフォーマンスの向上を目指しています。

グラフ①

*将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。本文および図中で表示している割合は年率ではありません。
*ROBO PRO運用実績については、サービス開始当初(2020年1月15日)から2022年12月30日まで、ROBO PROサービスに投資していた場合のパフォーマンスです。運用手数料を年率1%(税込1.1%)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。計算は円建てで資産評価額/当初投資額-1で行なっています。
*S&P500(配当込み)、世界株(MSCI ACWI 配当込み)およびTOPIX(配当込み)はBloombergが提供するデータを基にFOLIOにて作成したものです。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。数値は小数第3位以下を切り捨てています。

 さて、グラフ①は、2020年1月15日〜2022年12月30日の期間におけるROBO PROとTOPIX(東証株価指数)、米国株式(S&P500指数)、世界株式(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)のパフォーマンスを比較したものです。

 期間中のパフォーマンスはS&P500指数が+45.95%と突出しており、世界株式は+33.86%、TOPIXは+17.44%、ROBO PROは+35.43%でした。もっとも、チャートの推移からは、S&P500指数が4つの中で最も振幅が派手で、世界株式もROBO PROと比べれば値動きが激しかったことがわかります。

グラフ②

*将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
*ROBO PROのリスク・リターンについては、2020年1月15日から2022年12月末まで、ROBO PROサービスに投資していた場合の運用実績をもとに算出された当該期間のリスク・リターンを、年率換算した数値を示しています。なお、運用実績を算出するにあたっては運用手数料を年率1.1%(税込)を徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。算出は円建てで、分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。分配金やリバランス時の譲渡益にかかる税金は考慮していません。数値は小数第3位以下を切り捨てて表示しています。
*S&P500(配当込み)、世界株式(MSCI ACWI 配当込み)およびTOPIX(配当込み)はBloombergが提供するデータを基にFOLIOにて作成したものです。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。数値は小数第3位以下を切り捨てています。
*右の表内のシャープレシオの算出過程において、無リスク資産のリターンをゼロと仮定して計算しております。

 そこで、これら4つのシャープレシオを比較してみたのがグラフ②です。シャープレシオとは、リスクに対するリターンの度合いを比較するために用いる指標です。この数値が高いほど、そのリスクを取ったことで得られた超過リターンが高い(効率よくリターンが得られた)と解釈できます。最もシャープレシオが高かったのはROBO PROの0.69で、S&P500指数は0.48、世界株式は0.43、 TOPIXは0.30でした。

フォリオのROBO PROは、なぜ下落相場にも強かったのか?

 上述のシャープレシオ比較において、最も効率よくリターンを獲得できたと評価できるROBO PROについて探ってみましょう。基本的にROBO PROは月に一度のペースで、リバランス(資産配分比率の変更)を実施しています。2021年末~2022年末の期間において、具体的にどのような変更が行われたのかについて振り返ってみましょう。

グラフ③

*AI予測の好事例のみを示しており、市場動向等によっては上記のような運用ができない場合があります。AI予測及び過去の運用実績は将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。毎月の運用実績は、HPに掲載しているマンスリーレポートをご確認ください。
*ROBO PRO運用実績については、表示している期間において、ROBO PROサービスに投資していた場合のパフォーマンスです。運用手数料を年率1%(税込1.1%)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。
*「一般的なロボアドバイザー」の運用シミュレーションは、一般的な運用アルゴリズムでROBO PROと同じETFを運用したと仮定したシミュレーション結果です。一般的な運用アルゴリズムとして、ノーベル賞を受賞した理論に基づいており、金融機関においても広く使われている平均分散法を採用しています。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出しています。また運用手数料を年率1%(税込1.1%)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。
*米国株式の推移はVTI(Vanguard Total Market ETF)の円建ての価格を用いて表示しています。
*資産比率を示す円グラフ内の数値は、合計が100%となるように少数点以下の端数処理を行った、概算比率を示しています。
*騰落率は、ROBO PROが投資対象とするETFの円建ての価格を用いて、各計算期間において「計算期間終了日の価格/計算期間開始日の価格-1」で計算しています。

 グラフ③は、当該期間中で1月と7月、10月にスポットを当て、それぞれの時点における各資産の配分比率を円グラフで表示したものです。そして、ROBO PROと一般的なロボアド、米国株式(CRSP米国総合指数連動のETF;VTI)のパフォーマンスの推移も併記しています。

 米国株式は米金融政策の正常化懸念やウクライナ情勢の悪化等により2022年初から大幅に下落しましたが、すでに2021年12月末の時点でROBO PROは米国株式への配分比率を0%にしており、代わって債券のウエートを大幅に引き上げています。逆に2022年夏場の反発局面では、7月の円グラフを見れば明らかなように、米国株式への積極的なシフトを行なっていました。また9月に報道された大手金融機関の経営の健全性への懸念をきっかけに金融市場全体に過度な動揺が広がり、ハイイールド債券の価格が大きく下落しました。しかしその後マーケットでは金融市場の安定性に問題がないことが再認識され、ハイイールド債券の価格は反発しました。10月の円グラフの通り、ROBO PROは米国債券を減らし、ハイイールド債券を増やす配分比率としていたため、結果的に好パフォーマンスとなりました。

 冒頭で触れたように、2022年の株式市場は年間を通じて下落トレンドが継続しました。しかしながら、短期的には反発局面も訪れており、一貫して下げ続けたわけではありません。ROBO PROはこうした情勢を的確に捉え、相場の推移に一歩先んじて機動的に資産配分を変更した局面があり、結果として相対的に高いパフォーマンスを達成しました。

 では、上に例示した好事例において、ROBO PROのAIが相場の現状を正確に分析し未来を予測できたのはどうしてなのでしょうか?たとえば株価は、目の前の事実(景気や金利、企業業績の推移など)と今後の見通し(景気の先行きや金融政策の行方、企業業績の見通しなど)の綱引きによって形成されています。目の前の景気が悪化していても、今後の見通しに関して好材料があれば、必ずしも株価が下がるとは限りません。

 たとえば、6月、金融引き締めによる景気後退に対して懸念が高まる中、実際に経済指標の悪化が確認されたことなども重石となり株式を中心に大きな下落相場となりました。しかしその後7月下旬になるとインフレ懸念が後退したこと、また景気悪化でFRBが利上げペースを緩めるとの期待が高まったことで株式市場は堅調に推移し、米国株式や不動産などのリスク資産が大幅に上昇しました。

 ROBO PROが、結果として相場の現状と未来を正確に分析できたのは、AIがこうした金融市場における価格形成のメカニズムを踏まえた判断を行っているからです。 AIが様々な指標データを緻密に分析することで、単に「目の前の事実」を捉えるだけにとどまらず、「今後の行方」も予測を行い、ROBO PROはこの将来予測に基づき先々の相場動向に対応する資産配分の実現を目指しています

再認識させられるリバランスの重要性だが、その判断は難しい。だから…

 ここまで見てきたように、資産運用においては金融市場の中長期的なトレンドを見定めることに加えて、短期的な動向もしっかりと観察し、その後の見通しに沿って適切に対処することも求められてきます。言い換えれば、折々の情勢に応じた臨機応変なリバランスが好結果をもたらす可能性が高いということです。

 とはいえ、個人投資家が単独で様々な金融市場の推移をくまなくウォッチし、それらの先行きを的確に読み解くのは容易でないでしょう。そもそも、専業トレーダーでもない限り、つねに相場の推移を凝視し続ける時間的余裕がないかもしれません。

 そして何より、金融のプロでなければ判断が難しいのが配分比率の決定でしょう。仮に向こう数カ月間に渡って有望だと確信できる資産が見つかったとしても、具体的にどの程度までウエートと高めるべきかというサジ加減が難しいものです。

 つまり、資産運用で好調なパフォーマンスを目指すためには、高いレベルの分析力、判断力、対応力が求められます。その点、ROBO PROAIがしっかりと観測を続け、柔軟かつ機動的にリバランスをフルオートで行ってくれるので、まさに“放ったらかし”にできます。言わば、けっして思考や判断がブレないバーチャルなファンドマネージャーに寄り添ってもらっているような感覚でしょう。

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