知らなきゃ損の新常識!高金利通貨の四天王 簡単投資でスワップポイントがザクザク貯まる?

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なぜ高金利通貨への投資が、今注目なのか?

FXは、さまざまな国の通貨を取引できるのが魅力の一つです。ドルや円、ユーロやポンドなどのメジャー通貨をはじめ、南アフリカランドやメキシコペソといったマイナー通貨まで選択肢があります。そんな中でマイナー通貨に分類される新興国の通貨は高金利であることから、多くの投資家に取引されています。いろいろな通貨のうちから、なぜマイナー通貨が投資対象として選ばれているのでしょうか? ここでは高金利通貨に投資するメリットについて紹介します。

2つの国の通貨を組み合わせた「通貨ペア」を取引するFXでは、為替相場の変動による為替差益だけでなく、スワップポイントと呼ばれる2国間の金利差調整分で利益を得ることも可能です。例えば、円のような低金利の通貨を売って、それよりも高金利の通貨を買う(高金利通貨の買いポジションを保有する)ことで、2国間の金利差に相当する金額をスワップポイントとして受け取ることができます。

スワップポイントは、原則土日を含む365日毎日発生する仕組みです。ポジションを保有した状態で翌日を迎えた場合に、1日分のスワップポイントが得られます。基本的に、通貨ペアを構成する2国間の金利差が大きいほどスワップポイントも大きくなるため、高金利通貨は利益を得やすく、狙い目となります。ちなみに、高金利通貨を売って低金利通貨を買う(高金利通貨の売りポジションを保有する)場合、スワップポイントを支払うことになるので注意が必要です。

※スワップポイントのイメージ

小さな利益を毎日コツコツと積み重ねていくスワップポイント狙いの運用では、中長期でのポジション保有が前提になります。つまり、通貨ペアの短期的な値動きを予測するという難しいチャート分析は、ほぼ必要ないということです。外貨預金のような運用方法なので、為替相場の知識がない投資初心者や、相場に向き合う時間がない忙しい方でも、気軽に始めることができます。

FXはレバレッジを利用して取引できるのもメリットと言えます。レバレッジとは、FX会社に預け入れた証拠金(資金)に対して最大25倍までの取引が行えるという、FXならではの仕組みです。レバレッジを効かせることによって、少ない資金でも多くのポジションを保有できるようになるので、高金利通貨によるスワップポイント狙いの運用でも効率よく利益を得られます。ただし、レバレッジ取引はリスク管理(証拠金とポジション保有に費やす金額の管理)を慎重に行わないと、ロスカット(強制的にポジションが決済されるルール)のリスクが高まる点には注意が必要です。

投資の基本は「分散」です。例えば、一つの通貨ペアのみで取引している場合、その通貨ペアの下落や、スワップポイントの低下によって利益が減少してしまう可能性があります。しかし、分散投資を行っていれば、一つの通貨ペアが不調になっても、その他の通貨ペアでカバーできます。「卵は一つのカゴに盛るな」という相場格言があるように、複数の通貨ペアに分散投資することが推奨されます。

人気、実力ともに高評価!?意外と知らない高金利通貨の四天王

高金利な通貨の中でスワップポイント狙いに向いているのが、「南アフリカランド」「メキシコペソ」「トルコリラ」「チェココルナ」の4通貨です。これらの高金利通貨と円を組み合わせた通貨ペアの買いポジションを中長期的に保有することで、スワップポイントをコツコツ貯めることが期待できます。以下では、4通貨のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

通貨名 対円
レート
政策
金利
対円の買スワップポイント
(1万通貨あたり)
信用
リスク
南アフリカ
ランド
約7.6円 7.00% 13.1円
メキシコペソ 約6.7円 10.00% 19.1円
トルコリラ 約7.1円 9.00% 12円
チェココルナ 約5.8円 7.00% 20円

南アフリカランド

金やダイヤモンド、プラチナなどの資源大国である南アフリカの通貨です。政策金利は上昇が続いており、2022年には4.00%から7.00%まで引き上げられています。資源価格の影響を受けやすいのが特徴で、特に金相場が上昇する局面では連動して上昇する傾向にあります。

南アフリカランド円相場は、コロナショックによる下落が2020年4月に底値を打って反発して以降、6.5~8.5円付近まで回復して比較的安定した推移を見せています。

三大格付け機関による南アフリカの国債格付けは、ムーディーズが「Ba2」、スタンダード・アンド・プアーズが「BB-」、フィッチが「BB-」となっており、信用リスクは4通貨の中で「中」程度です。 南アフリカランド円 月足チャート(2012~2022年)

メキシコペソ

金、銀、銅、亜鉛などの鉱物資源に恵まれ、製造業を主要産業とするメキシコの通貨です。政策金利は段階的に引き上げられており、2022年には5.50%から10.00%まで上昇しています。資源価格の他、隣接する米国経済の影響を受けやすく、原油価格や米ドルの値動きに連動する傾向があります。
メキシコペソ円相場は、コロナショックの影響で2020年4月に4.2円台まで下落しましたが、そこから反転して上昇波を形成し、2022年10月には一時7.5円台まで回復。利上げに合わせる形で堅調な推移を見せています。

メキシコの国債格付けは、ムーディーズが「Baa2」、スタンダード・アンド・プアーズが「BBB」、フィッチが「BBB-」となっており、信用リスクは南アフリカと同じく「中」程度です。

メキシコペソ円 月足チャート(2012~2022年)

トルコリラ

イスラム圏の大国で、観光業が盛んなトルコの通貨です。政策金利は世界的な利上げトレンドに逆行する形で引き下げられ、2022年には14.00%から9.00%まで低下しています。トルコリラは、トルコの経済状況、地政学リスク、政治リスクなどの影響を大きく受けるのが特徴で、さらに他の高金利通貨に比べ流動性が低く、荒れた値動きになる傾向があります。

トルコリラ円相場は2014年末から大きな下降トレンドを形成し、2022年12月には7円台前半まで値を下げています。

トルコの国債格付けは、ムーディーズが「B3」、スタンダード・アンド・プアーズが「B」、フィッチが「B」となっており、信用リスクは4通貨の中で最も高いです。

トルコリラ円 月足チャート(2012~2022年)

チェココルナ

欧州屈指の工業国として目覚ましい繁栄を遂げているチェコ共和国の通貨です。政策金利は2022年6月に、過去23年間で最高水準となる7.00%まで引き上げられました。ユーロとの相関性が高く、他の高金利通貨よりも値動きが穏やかな傾向にあります。チェココルナ円相場は、コロナショックの影響で2020年4月に一時4.2円を割り込みましたが、そこから反発して大きく上昇しています。それでも価格は約5.8円と低水準で推移しており、少ない資金で取引できるのが魅力です。

チェコ共和国の国債格付けは、ムーディーズが「Aa3」、スタンダード・アンド・プアーズが「AA-」、フィッチが「AA-」と、ここで挙げた高金利国の中で最も高い評価となっています。日本(ムーディーズが「A1」、スタンダード・アンド・プアーズが「A+」、フィッチが「A」)よりも高い格付けであることからも、信用リスクはかなり低いと言えるでしょう。

チェココルナ円 月足チャート(2012~2022年)

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高金利通貨投資で注意すべきこと

資産運用の一つの選択肢として注目を集めている高金利通貨投資ですが、始める前に覚えておきたい注意点がいくつかあります。デメリットもしっかりと理解しておきましょう。

<スワップポイントは高水準を維持できない可能性がある>

スワップポイントは常に一定というわけではなく、為替相場や各国の金利情勢などによって日々変化します。スワップポイントが低下すれば、当然、得られる利益も小さくなるため、想定していた運用プランが崩れてしまうケースも考えられます。また、場合によっては受け取りから支払いに転じてしまう可能性もあるので注意が必要です。スワップポイントは、取引する通貨ペアや利用するFX会社によって異なり、スワップポイント自体にも変動リスクがあることを覚えておきましょう。

<中長期投資が前提なので資金が拘束される>

前述の通り、高金利通貨投資は中長期での運用が前提になります。ポジションを保有している期間は、実質的に投資資金が拘束された状態となり、他の投資に資金を回せなくなります。全ての資金を高金利通貨投資に投入すると、新たな投資のチャンスや機会を逃してしまうリスクがあることを認識しておく必要があります。

<為替差損が発生する可能性あり>

高金利通貨特有の「為替変動リスク」にも注意しなければなりません。高金利通貨投資では必然的に買いポジションを保有することになるので、トルコリラ円のように長期間にわたって下落が続いている通貨ペアだと、為替差損が発生してしまう可能性があります。為替差損が拡大してロスカットとなり、スワップポイントで得た利益を上回る損失を被ってしまっては本末転倒です。為替変動による含み損が発生してもロスカットにならないよう、資金管理を行って低レバレッジの余裕ある取引をすることが重要です。

以上、今回は高金利通貨四天王をご紹介しました。

高金利通貨では、南アフリカランドやメキシコペソ、トルコリラが有名ですが、「チェココルナ」は知らない方も多かったのではないでしょうか。気になる方はぜひ、確認してみて下さい。

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