ソーシャルレンディングで失敗するリスクと注意点とは?

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 魅力的な利回りと手軽な手続きで投資できるソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)に興味のある人も多いと思いますが、一方で株式投資ほどには身近ではなく、どのようなリスクがあるのか疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

 今回は、ソーシャルレンディング投資で失敗する理由とリスクへの注意点を解説し、今後のソーシャルレンディング投資を安心して行っていくためのポイントをお伝えします。

目次

ソーシャルレンディングはリスクがある?

 ソーシャルレンディング投資の魅力は、

  1. 高い利回り(年率3-5%(税引前)程度が平均的)
  2. 短い投資期間(半年~1年間の商品が多数存在)
  3. 投資元本確保(貸し倒れ等がなければ)

などが挙げられます。

 それでも、ソーシャルレンディング投資は2008年から日本で始まり、まだ15年弱の歴史の浅い投資サービスです。この間には、ソーシャルレンディング事業から撤退した運営会社があったり、投資家が損失を被ったりしたこともあります。投資ですのでリスクはつきものですが、それではソーシャルレンディングにはどのようなリスクがあり、そのリスクを回避するにはどうしたら良いのか。魅力の多いソーシャルレンディングを安心して行うためのコツを解説します。

ソーシャルレンディングの仕組みと特徴を知ろう

 ソーシャルレンディングの仕組みは、投資家が投資した資金がファンドを通じて融資先に貸し出され、その利息をもとに投資家に配当が支払われ、元金が返済されると投資元本も償還されるというもの。したがって、ソーシャルレンディングで上手に運用するためには、ファンドを通じて貸し出される内容をきちんと把握することが必要なのです。また、ソーシャルレンディング運営会社が、投資家から集めた資金を使って融資事業を行うわけですから、運営会社が適切な審査を行い、融資先の管理や回収を適切に行う体制ができているかどうかも重要な確認要素になります。

 しかし、投資する際に表面上の利回り(例えば、年利10%)だけを見て貸出先の内容をよく見なかったり、過去のファンドの実績だけを見て将来も大丈夫だろうと予想して投資してしまうのは失敗につながってしまうことにもなりかねません。

 さらに、ソーシャルレンディングは過去に幾つかの運営会社が行政処分を受けたり、営業停止になったり、ずさんな貸し出しによって訴訟に発展したりしたケースがあります。そのような運営会社が販売したファンドに投資した場合には、投資元本の毀損につながることもあり得ます。

 投資には常にリスクがつきものですが、ソーシャルレンディングのリスクを適切に認識しておけば、ソーシャルレンディングの魅力である高い利回りを確保しながら、資産形成をしていくことができます。

 次の項目では、ソーシャルレンディングのリスクについて解説します。

ソーシャルレンディングのリスクを知ろう

 ソーシャルレンディングのリスクは大きく分けて2つあります。ファンドのリスクと運営会社のリスクです。

 ファンドのリスクとは、ファンドを通じて貸し出される融資案件のリスクです。貸出先の信用力が十分で、期日にきちんと返済ができるのかどうか?当然、ソーシャルレンディング運営会社は、審査のプロによって厳正な審査を行っているはずですが、コロナ禍であったり、ウクライナ紛争であったり、未来は常に不確実であり、将来何が起こって融資に影響を与えるかは分かりません。また、外貨建ファンドの場合は為替リスクや貸出先のカントリーリスクも考慮する必要があるでしょう。

 もう1つのリスクは運営会社のリスクです。

 ソーシャルレンディング運営会社は登録業者として、金融庁の監督の元で事業を行なっており、投資家保護の観点から定期的なモニタリングを行なっています。その際に、業務運営に不適切な点が指摘されると業務改善命令を受けたり、さらに悪質だと判断された場合には業務停止や登録取り消しなどの処分を受けることになります。

 不適切な運営の例としては、ずさんな審査によってリスクの高い貸出先に融資をしてしまい、貸し倒れが発生してファンドに損失が発生したケース。また、融資にリスクが伴うのは当然ですが、実態のない事業に融資をしてしまっていたり、借入先の申し出内容を鵜呑みにして十分な調査をせずに融資した結果、最終的には返済が滞ってしまったケースもありました。あるいは、ファンド募集に当たって投資家に十分なリスク説明を記載せずに高い金利ばかりを強調して営業を行っていたケースなどがありました。

ソーシャルレンディングで注意するべきポイント

 ソーシャルレンディングの特長やリスクが分かったら、どのようにしてリスクを回避しながら投資するのか。ソーシャルレンディングの注意点をご紹介します。

【注意点①】ファンドの詳細ページをしっかり読もう

 募集中ファンドのバナーやトップページだけをみて投資判断するのはやめましょう。バナーやトップページには、募集金額、予定利回り、運用期間などの情報しか出ていません。特に予定利回りが高く、運用期間が短いファンドは魅力的に映ります。しかし、魅力的に見えるファンドであればあるほど、注意が必要です。どのようなリスクがあるのかをしっかりと確認することが必要です。

 そのためには、ファンドの詳細ページをしっかり読むことをお勧めします。

例えば、

(1)どのような先に融資をするのか?

 高い予定利回りということは、借手は高い金利で借りることを意味します。高い金利で借りても返済できるだけの返済能力がある先なのかどうか?借手の情報は全てが公開されていない場合もありますが、公開情報の中からできる限りチェックしましょう。

(2)融資に対する担保や保証は確保されているのか?

 融資先の概要を確認して、どれほどその融資先の信用力が高くても、将来どのような事態が起きて返済期限に返済できず、結果としてファンドの償還がされないリスクは排除できません。そのため、万が一返済できない場合に備えて、担保や保証などが確保されているかどうかも確認したいですね。不動産担保であったり、営業債権であったり、連帯保証などがついている場合には、万が一返済が滞った場合でも、担保を処分したり、連帯保証人による代位弁済によって融資金が返済されて、貸し倒れを回避することができます。

 特に運用期間が長いファンドの場合には、将来の不確実性も高くなりますので、投資判断する前に、担保などがしっかり確保されているかどうかをしっかり確認しましょう。

【注意点②】運営会社の情報をしっかり確認しよう

 ソーシャルレンディングのリスクには、ファンドのリスクだけでなく、運営会社のリスクもあります。ファンドの情報を調べるだけでなく、運営会社の情報もしっかりと調べましょう。ソーシャルレンディングを運営する会社はたくさんありますので比較するのは大変ですが、過去の実績や知名度などを鵜呑みにせずに、運営会社の情報をしっかりと調べることをおすすめします。

 もちろん、上場会社でなければ、情報公開の程度も限られていますが、少なくとも以下の点は注意してみておきましょう。

(1)情報公開に積極的か?

 ソーシャルレンディングとはクラウドファンディングの一種であり、不特定多数の個人投資家から資金を募るサービスですので、個人投資家の人たちから信頼を得るためにも、会社情報を積極的に公開する姿勢は必須です。実際に、ソーシャルレンディング会社の会社概要ページは非常によく見られていることからも投資家の関心の高さが伺えます。そのようなニーズに対してしっかりと公開しているかどうかは、運営会社の経営陣がどの程度顧客に対して覚悟を持って事業運営しているのかを表しているとも言えます。

 会社の基本情報はもちろんのこと、経営陣のプロフィール、株主情報、財務情報などがあればぜひとも確認しましょう。

(2)審査や債権管理の態勢はどうなっているか?

 ソーシャルレンディング会社のリスクとは結局「内部統制」に行き着きます。ソーシャルレンディングという金融サービスを提供する運営会社は、金融機関としての適切な運営態勢を具備していることが求められます。

 他の業界以上に、金融はリスクと隣り合わせですので、リスクを未然に防ぐ、あるいは発生したリスクの損害を最小限にとどめる社内態勢の構築は必須であり、投資家保護を最重要視する監督官庁からも強く求められています。

 実際、これまでに起こったソーシャルレンディング運営会社における事故や行政処分などは、適切な内部管理態勢があれば防げたものが多いです。

 どのような社内態勢を構築しているかについては、必ずしもHP等で公開することは義務付けられていませんが、そのような情報を積極的に公開する姿勢を示すことは、公明正大で投資家への安心感にもつながりますので、各社の審査や債権管理の態勢などはどうなっているのかホームページをチェックしてみてください。

ソーシャルレンディングで失敗しない方法

 では、実際にポイントを詳細に読んだ上で、どうすれば失敗しないのか、具体的な方法を2つご紹介します。

高い利回りや過去の実績だけで判断しない

 ソーシャルレンディング投資に馴染みのない人であれば、「期間半年で予定利回り9%(年率)」というファンドが募集されていると、「そんな良い投資があるのか!?」と思ってついつい急いで投資しようと思ってしまうかもしれません。

 また、運用期間が短いファンドだと、半年くらいならあっという間だから投資してみようかと思ってしまうかもしれません。

 高い利回りには訳がありますし、短い運用期間にも訳があります。「なぜそんなに高利回り?」「なぜそんなに短期間?」という疑問をないがしろにせず、ファンドの詳細ページから、その理由を探りましょう。

 金利は高いから危険というものでは必ずしもありません。高い金利で借入しても、それ以上の利益が出る事業を行っている可能性もあるのです。それでも、他のソーシャルレンディングのファンドと比べても著しく利回りが高い場合には、特に注意して、なぜそれだけ高い利回りを実現できるのかを確認しましょう。

運営会社の情報をしっかり調べる

 注意点でも述べた通り、ソーシャルレンディングの運営会社情報は投資の意思決定においてかなり重要です。ファンド情報のチェックと同等の注意心をもって調べてみることをおすすめします。

 運営会社がしっかりとしたソーシャルレンディング事業を運営できる会社なのかどうかという目線でチェックすることが重要です。

 注意点でも紹介しましたが、しっかりしたソーシャルレンディング運営会社かどうかを判断するコツは、以下の点などを確認しましょう。

(1)株主は誰か?

 不特定多数から資金を集めて事業を行う金融機関は、公明正大な業務運営が求められます。銀行や証券会社が一部の経営陣や株主の利益のためだけに事業を行っていたら、不祥事が起こります。ソーシャルレンディングも同様です。

 ですから、不祥事や一部ステークホルダーへの利益誘導が起こらないように、会社の内部統制が働いているかどうかは非常に重要です。

 内部統制などの情報はなかなか公開されていませんが、株主情報などの情報は公開されているケースが多いのでチェックしてみましょう。ベンチャーキャピタルなどの外部株主が多いと、株主総会や取締役会などを通じて経営に関与することによって経営規律が高まります。

(2)融資審査や債権管理はどうなっているか?

 ホームページ上での情報開示に積極的なところは、誠実な姿勢を感じられます。ただし、ただ静的な情報をたくさん開示するだけでは不十分です。ファンド投資家に対して、ファンドの途上管理をしっかりと行なって、メールマガジンなどで定期的にレポートを出しているか、災害や為替の急激な変動など、ファンドの貸出債権や担保物件にネガティブな影響が出そうな事態が発生した場合には、迅速に投資家に調査状況をレポートしているかなど、ソーシャルレンディングにおけるファンドの運用に関わる情報の開示を継続的かつタイムリーに行っているかどうかも確認してください。

 なお、株式会社バンカーズの持株会社である株式会社バンカーズ・ホールディングは大手ベンチャーキャピタルや事業会社など多くの会社からの出資を受けており、取締役会や株主総会など通じたモニタリングを受けて業務を行なっています。

 また、バンカーズでは、外部の第三者を融資実行・ファンド募集可否を決定する判定会議に招聘し、融資案件毎に審査を実施している上、ファンドへのセイムボート出資によって投資家と同じリスクを共有する仕組みを構築しています。さらに運用開始中のファンドについては、定期的なレポートを発行しています。

ソーシャルレンディングを始めるならBankers

 魅力的な利回りが期待できるソーシャルレンディングに興味がある人は多いでしょう。しかし、ソーシャルレンディングの仕組みやそのリスクを理解せずに投資をしてしまうと大きな損失を被ることにつながります。

 ソーシャルレンディング投資での失敗の原因は、リスクを適切に理解していないことが原因です。

 しかし、どのような投資にもリスクはつきものですから、リスクを正しく理解することで、リスクを抑えることが可能となります。

 そこで今回は、ソーシャルレンディング投資の仕組みと失敗の原因となるリスクを解説しました。

 特にリスクについては、ファンドのリスクと運営会社のリスクがあります。

 ファンドのリスクを回避するためには、ファンド詳細ページをしっかり読み、貸出先の事業や財務情報、万が一の場合の保全策としての担保や保証の状況などをしっかり見極めることが必要です。見た目の予想利回りや「不動産担保ファンド」といったファンドのテーマだけを鵜呑みにせず、しっかりとファンドの詳細を知ることが重要です。

 運営会社のリスクを回避するためには、運営会社の公開情報から適切な業務運営が行われる体制になっているかどうかを読み取りましょう。例えば、大手企業やベンチャーキャピタルなど複数の株主からの出資を得ている場合は、複数の目で経営に目を光らせている可能性が高く、不適切な業務運営に対する抑止力となってくれる可能性が高まります。また、審査体制やファンドの管理体制などもファンド投資家に対して誠実に対応しているかどうかもチェックしましょう。

 Bankersでは投資家の方に安心にご利用いただくため、リスクの見える化、厳選なファンド審査を徹底的に行っております。また、グループ会社を通じてファンドに出資するセイムボート出資は、ファンドのパフォーマンスを高めるための仕組みです。

 また、1口1万円から投資を始められるため、

 ソーシャルレンディングや融資型クラウドファンディングという言葉を聞いた事がある、興味はあるけど手を出せない方、資産運用方法の勉強をしたい方に向いたリスクを抑えて始められる商品を提供しています。

 この機会に、Bankersでソーシャルレンディング投資を初めて見ませんか?
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株式会社バンカーズ

バンカーズは、貸金業者としての歴史を有する泰平物産株式会社を母体とし、2019年に現社名に変更。第2の創業期として、金融機関、IT業界の出身者が参画し、「その投資は、日本の未来へ」をフィロソフィーに、2020年12月に融資型クラウドファンディングサービス「Bankers」を開業しました。

これまで不動産や診療報酬を中心としたファンドを組成し、分配遅延・貸し倒れは0件です(2022年10月末日現在)。

※本ページに掲載されている内容は、株式会社バンカーズのご案内等のほか、投資一般に関する情報の提供を目的として作成されたものであり、投資の勧誘を目的とした広告ではありません。
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