高校時代にバイト100時間分を株で稼いだ名物投資家…「株主総会でわかるダメな企業」質問者に「質問は簡潔に」と諭す会社はやめとけ
トレードを成功に導くカギは、実は株主総会にあるかもしれない。株主総会に参加すれば、その企業の成長可能性、そして社内体質は丸裸になる。翻って、それがあなた自身の投資の成功の一助となるのである……。
こうした株主総会のリアルを発信しているのが、年間数十社の株主総会に足を運んでいる平松裕将(X:@hiromasa1974)氏だ。平松氏は、株主総会で得た知見と、自身の会社経営の経験を通して、株主に真摯に対応する企業と、そうでない企業の特徴を見極めることに長けている。そんな株主総会のプロ・平松裕将氏に話を聞く、みんかぶマガジン短期連載「投資成功への最強ルート・株主総会完全攻略」。
第1回目となる今回は、彼の投資遍歴と株主を大切にする企業、しない企業の見分け方について話を伺った。
目次
高校生のときにアルバイト100時間分の利益を株で稼ぐ
――まず、投資のご遍歴についてお聞かせください。
もともと両親が株式投資をしていて、歩合の証券外務員が自宅を出入りしていました。両親を待っている間に、彼と株式に関して話をする機会が多くあって。サービスとして『四季報』や『週刊チャートブック』を持ってきてくれて、よく読んでいましたね。
私が中学生の時、親から「好きな銘柄を一つ買ってあげるから選びなさい」と言われたので、中堅デベロッパーのエルカクエイ(現在は上場廃止)を選びました。当時は分析ができなかったので、選んだ理由は、名前が変わっていて、面白かったから。中学生の発想ですね。たまたま株価が上昇して、その利益でソニー製の29型のテレビを買ってくれました。当時20万円ぐらいだったと記憶しています。そこから株式投資に興味を持ちました。
――中学生の頃から株式に触れていたんですね。