「潰れて当然、こんなくそ銀行!」ネットで話題の元拓銀男性が「破綻後、気合と根性でキャリア築いた」「人生楽勝とかいう奴みんな嫌い」

「どいつもこいつも馬鹿だからさ。潰れて当然なんだよ、こんなくそ銀行、悪いけど。遅いぐらいなんだ、もっと前に潰れるべきだった。ゴミだよ、この銀行は。ダイナマイト爆破かなんかしてブルドーザーで片した方がいい」
拓銀が潰れた際に、胸がすく思いがするこのフレーズを若者が言い放った動画は、インターネットで不定期にバズる。
その発言をした張本人、哀しみの貴公子氏のキャリアに迫る連載最終回の3回目。「国際ビジネスマンになりたい」という夢を見事に叶えた同氏の独自のキャリア論に迫る。
「世の中の人はみんなさ、死ぬほど大変なんだよ。だから有名大学出たからって『俺の人生余裕なんだぜ』みたいな奴が、ほんとに一番嫌いなんだ」
「世の中みんな死ぬほど大変だよ」「『俺は優秀だから、人生楽勝』みたいな奴が一番嫌いなんだ」
――やっぱり、哀しみの貴公子さんは優秀な方ですよね。
いえ、決してそんなことはありません。
私は東京・新宿にあるスラム街出身でね。1990年代のあの地域の公立中学校なんて、超荒れてたからハチャメチャですよ。勉強なんてするどころじゃなかったよね。不良が校内をバイクで走り回ったり、校内でシンナーを吸ってラリってたりなんかしてたんですよ。まあ、そういう時代だったからってのもあるけど、それにしてもムチャクチャだったよ。
私の家庭も決して裕福ではなかった。でも、参考書を買うカネは惜しげもなく出してくれたので、それで奮起してメチャクチャ頑張って、日本で一番か二番かってくらい、優秀な高校に入れたんですよ。でも、その高校時代も、周りが優秀な奴ばかりでほんと辛かった。自暴自棄になって全然勉強しなくなっちゃった。
だから、結局一浪することになって。それで京大は落ちちゃったけど、まぁ慶應行ってね。なんとか慶應出たと思ったら、その後の人生もメチャクチャ大変でしょ。