【特報】「日本人のおかげだ」ウォーレン・バフェット、一問一答…オマハで唯一質問した日本人に語ったこと「米国の現状楽観できない」再エネへの皮肉と苦言

「資本主義のウッドストック」「投資家の祭典」…。投資の神様の肉声を直接聞くことができる年に一度の機会、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの年次総会。存在を知る人は多いが、実際にどのような催しなのかはあまり知られていない。みんかぶプレミアム特集「バフェット 独占質問」第1回では、バフェット信者を自認する岡元兵八郎さんが、なんと、3万人の大観衆の前で、バフェットに直接質問をする大役を射止めた。その内容とは?
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世界中の投資家を集めて開催された恒例のバークシャー年次総会
5月6日、今年も世界中の投資家が注目するバークシャー・ハサウェイの株主総会が開催された。会場となったCHIヘルス・センター・オマハ(ネブラスカ州オマハ)では、朝7時前には全米中、世界中から集まったバークシャーの株主が長蛇の列を作っていた。今年の参加者の数は3万人超。株主の大きな懸念事項は、夏に93歳を迎えるバークシャーの会長兼CEOであるバフェット氏が、いつまで舵取りをできるかという点だ。
そんな多くの人々の心配とは裏腹に、今年もバフェット氏は、彼の右腕のチャーリー・マンガー副会長、非保険事業の副会長でバフェットの後継者、グレッグ・アベル氏らとともに、スポットライトを浴びながら元気にステージに登場、観客をおおいに沸かせた。「資本主義のウッドストック(編集部注:大規模な祭典。1969年に行われたロックを中心とした大規模な野外コンサートに例えている)」の始まりだ。
まず初めに、この総会のスケジュールを紹介しておこう。8時半に総会参加者だけが見ることができる、45分程度のCM仕立ての動画の上映が始まる。その中にはハリウッドの女優も出演、バフェットがモテない役を演じるパロディ劇も用意されている非常に興味深い動画だ。その後経営陣が登場。バークシャーのファイナンシャルについて説明があり、以降はひたすら、株主からの質問にバフェット氏ら4人が答えていくという流れだ。6時間以上の長丁場を、株主との対話に充てる。日本の株主総会とは全く違うものらしい(私は日本企業の株主総会に参加したことがない)が、これがいつものバークシャーのスタイルだ。今年は午前・午後のセッションで合計60の質問に回答することを目標とすると発表されていた。