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年利計算で+33%、最新の5週で+7%急騰!ChatGPTに「いい銘柄」教えてもらう質問…金融エリートを駆逐しまくるその実力

 プレミアム特集「日経平均4万円、いつまで続くこの株高」第3回は経済誌プレジデントの元編集長、小倉健一氏が生成AIを語る。20年で株価400倍に爆上げしたエヌビディアはなぜここまで評価されるのか。また、AIが世界のファンドを蹴散らしている衝撃の実態もレポートする。ChatGPTになんて質問すればいい銘柄を教えてくれるのか。

目次

超エリートハイテク企業の仲間入りしたエヌビディアってなんだ

 コンピュータチップメーカー「Nvidia社」(エヌビディア社)が、ChatGPT関連銘柄と評価され、株価が急騰して話題になっている。同社の時価評価額は、1兆ドルの大台を突破した。この評価額1兆ドル規模は、アメリカではApple、Amazon、Alphabet、Microsoftといった超エリートハイテク企業の仲間入りを果たしたことになる。

 Nvidia社は、特にコンピュータゲーム用のグラフィックスを処理するタイプのコンピュータチップを製造することで知られており、現在のほとんどのAIアプリケーションを支えている。半導体業界アナリストであるダン・ハッチソン氏は、英国営メディアBBCの取材(5月30日)に対して「AIにとってのNvidiaは、PCにとってのIntelに近い存在だ」と指摘している。インテルの昨年の売上高は630億ドルを超えていて、約270億ドルだったNvidia社を圧倒しているが、時価総額では、逆に、Nvidiaはインテルの8倍以上の市場価値を誇っている。Nvidiaは、今年度第一四半期の 「ゲーム」部門の収益が前年比で38%減少しているにも関わらず、それだけNvidiaがChatGPTとともに成長するのではないかという投資家の期待が集まっているということだろう。

「AIの初期」のブレークスルーを呼び起こした功労者

 ChatGPTは、Nvidia社のGPU(Graphics Processing Unit、画像処理装置)を1万個使用して学習していて、Nvidiaは機械学習用GPU市場の約95%を占めていると、CB Insightsの最新レポートが指摘している。同社のAIチップは、データセンター向けのシステムにも搭載されており、1個あたりおよそ1万ドルだが、最新で最も高性能なものは、それよりもはるかに高い価格で販売されているようだ。

 現在、Nvidia社の最高経営責任者であるジェンスン・フアン氏は、1993年に同社を設立した。創業当時は、ゲームやその他のアプリケーションのためにグラフィックをより良くすることに注力し、1999年には、コンピュータの画像表示を強化するGPUを開発した。このGPUが通常の処理チップでは不可能な、数学演算の高速化に利用できることがわかったことが、同社の今日の発展に直結した。

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この記事の著者
小倉健一

1979年生まれ。京都大学経済学部卒業。国会議員秘書を経てプレジデント社へ入社、プレジデント編集部配属。経済誌としては当時最年少でプレジデント編集長就任(2020年1月)。2021年7月に独立。現在に至る。 Twitter :@ogurapunk、CONTACT : https://k-ogura.jp/contact

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