過去68銘柄を発掘した凄腕テンバガーハンター「日経平均3万円は割り込まない」…爆上げ予感の最強10株

本稿で紹介している銘柄:ダブルインバース(1357)、ディップ(2379)、WDB(2475)、エスエムエス(2175)、UTG(2146)、コンフィデンス(7374)、インターワークス(6032)、SBIリーシング(5834)、日本ホスピス(7051)、シーユースー(9158)、アンビス(7071)
ついに日経平均は3万3000円を突破し、いよいよ平成バブルの高値、3万8957円越えも視野に入ってきた。果たして今の状況はバブルなのか、それともこのまま株価上昇は続くのか。。プレミアム特集「日経平均4万円説!いつまで続くこの株高」第6回では、平成バブルを験せず、テンバガー銘柄の発掘で「億り人」になった愛鷹さんに、いまの株価上昇についての見立てを披歴してもらうとともに、要注目の3つのセクター、10銘柄、そしてその中からとっておきの愛鷹流テンバガー候補 3銘柄を挙げてもらった。
目次
「セル・イン・メイ」は訪れず..日経平均のバブル後最高値更新中
日経平均3万3000円台に回復、実に33年ぶりだそうです。33年前と言いますと、私はテンバガーではなく、地元・岐阜の田畑でバッタやセミやザリガニをハンターしていた頃でしょうか。私はチャートが読めるわけでもありませんし、世界情勢について詳しいわけでもありませんし、金融政策やマクロ経済を読み解けるわけでもありませんので、一サラリーマン投資家の戯言と思ってご笑覧ください。
まず、バブル後最高値更新までの足取りを振り返ってみましょう。2021年2月に日経平均が大台3万円を回復してからしばらく、3万円を越えては叩き落されを繰り返し、2022年は3万円手前で跳ね返される3万円天井相場が続きました。人間誰しも出る杭は打たれるを経験すると、「日経平均3万円越えは難しい」という懐疑的思考に陥ってしまい、3万円が近づくと反射的に先物の空売りやダブルインバース(1357)買いでヘッジする個人投資家を量産することになってしまったのではないか、と思っています。
そして今回は奇しくも5月になる度に登場する相場格言「セル・イン・メイ」の5月半ばにその3万円に到達。「セル・イン・メイ」は5月以降に下がるから5月の高いうちに売って9月に戻ってこい、というのが本来の語源。今回の局面でも、5月過ぎたらどうせまた下がるだろうと、売り目線の個人が売りポジションを増やしているのが、ダブルインバースの信用買い残の増加などに現れていました。それを知ってか知らずか、海外による断続的な日本株への買いが入り続け、3万円天井説信者な空売り勢を担ぎ上げるようにして 3万3000円台にまで到達しました。
長期チャートを見ての素朴な疑問..果たして 80 年代の日本株はバブルだったのか?
直近高値を更新して次の節目になりそうな高値は、と遡ってみると1989年12月29日の3万8957円、バブル最高値まで目立った節目が見当たりません。これは、今から約2割高の水準です。ですが、2022年末の終値2万6094 円から 3万3000 円まで、すでに25%以上も上げていますから、ここからさらに2割高! とはすんなりいかないのでは? と思っています。
今から40年前、1984年の年初の日経平均 9927円を1としますと、バブル最高値時に約 3.9倍で、2023年6月時点では約3.3倍です。一方、海外の指数を見てみますと、アメリカは25倍超、韓国もドイツも20倍を超えていて、世界各国の指数に大きく差を付けられています。そもそも1980年代の日経平均の上昇率は韓国より低く、アメリカやドイツとも大差がないので本当にバブルですらあったのか…と思ってしまうほどです。日本政治はこの30年間もの間、何をやっていたのでしょうかね。

最近の日経平均の年単位での値動きを見てみますと、2015年は2万円の天井で頭打ち、2016年に1万5000円を踏み固めて、2017年に2万円乗せて2020年まで2万円を固めていたらコロナ緩和バブルで一気上げ。2021年に3万円の天井で頭打ち、2022年に2万5000円を踏み固めて、2023年に再び3万円に乗せて今に至る。こうしてみますと、これからの数年間は一気にバブル最高値突破を狙うよりも、3万円台前半でしばらく屈伸してから、まずは3万5000円乗せチャレンジになるのでは、と勝手に思案しています。