東大・京大になぜか入りやすい「地方の中受偏差値40台一貫校」…『受験監獄』スパルタ環境の恐るべきパワー

そもそも、地方は中学受験文化が浸透していないところが多く、今でも「私立は公立に受からなかった子が行くところ」といった公立至上主義が蔓延している。
しかし、地方であっても驚くような進学実績を叩き出しているところは少なくない。X(旧Twitter)のフォロワー数が8万人を超えている大人気学歴研究家・じゅそうけん氏が地方にあっても東大・京大に入りやすいコスパ最強の中高一貫校を紹介するーー。連載全3回の最終回。
目次
東大・京大に入りやすい中高一貫校その1は、中受偏差値46ながら、東大6名、京大4名合格の名門校
東大・京大に入りやすい中高一貫校その1は、修道中高(広島県)だ。
広島県に所在する中高一貫男子校である。
1725年に開設された広島藩の藩校・講学所を起源とする、伝統ある進学校だ。
広島学院とともに長らく「私立の名門」として君臨してきたが、本校も徐々に入学ボーダーは下がってきてしまっており、2024年度の日能研偏差値は46である。
だが進学実績は安定しており、2023年度は、東大6名、京大4名、国公立医学部13名の合格者を輩出している(卒業者273名)。
本校は自由な校風で知られ、西の名門校にありがちな「受験少年院」的な一面は見られない。「責任ある自由」というモットーが示すように、生徒たちは自主性に任されのびのびと過ごしているという。
受験指導に目を向けると、高校2年にあたる5年生の夏休みに、希望者を募って「東大・京大セミナー合宿」が開催されることでも知られている。2泊3日で勉強漬けの生活を送り、こちらには東大・京大に在学中の先輩たちも参加し、受験や大学生活についての話も聞くことができる。こうしたイベントの開催や、教師陣のきめ細やかなサポートにより、レバレッジの高い進学実績になっているのだろう。
東大・京大に入りやすい中高一貫校その2は、中受偏差値41ながら卒業生の約1割弱が東大に合格するコスパ最強の一貫校
東大・京大に入りやすい中高一貫校その2は、岡山白陵中高(岡山県)である。
本校は、入学時の偏差値と進学実績から見た「レバレッジ」は日本一かもしれない。