カードが1枚800万に!…ポケカバブルはまだ続く「なぜ転売屋は批判されても血眼なのか」次にあがるカードリスト+勝つ人の転売ルール

ポケモンカードの転売については多くの批判が集まる。子供のおもちゃのはずなのに、大人が熱狂してしまいなかなか店舗では買えなくなってしまっているからだ。その様子に「大人げない」という声があがる一方、城南中央法律事務所の野澤隆弁護士は「転売屋の規制は今後難しい」と説明する。イベントチケットなどは転売を禁じる法律はあるが、商品の大部分には法的な規制は存在せず、一般的な商品の転売を制限することは、自由な経済活動の視点から見て、今後も難しいだろう。「安く仕入れて、高く売る」その行為自体は商売の基本でもある。
なんともはがゆいが、実際ポケカ転売に勤しむ人たちは何を考えているのだろうか。どうやって金にかえているのか。彼らの思考法を探る。みんかぶプレミアム特集「新NISA・新副業で1億円」第4回はトップ転売屋のXがその実情をぶっちゃけるーー。
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ふらっと立ち寄って買えなくなってしまった紙屑
いま、ポケモンカードが投機対象になるまで需要が加熱している……ということはもはやいうまでもないことかもしれない。様々なメディアでポケモンカードの高騰が騒がれ、中古カードショップのXではデカデカと価格が訴求された買取価格表がポストされたりする。
こうしたポケモンカードバブルの発火点は、2018までさかのぼる。ポケモンの公式が人気Youtuberとコラボしたプロモーションを行い、カードをアピールした結果、人気が爆発。当初こそ純粋なプレイヤーが増加していったものの、人気に火がつきカードが入手困難になるにつれ、投機的にポケモンカードを扱う層も増加した。そして、「ポケモンが儲かる」という状況に目を付けた転売ヤーや投資家なども参入した結果、ポケモンカードの需要はさらに加熱。現在ではふらっとお店に行ったところで、買えることはまずないといえるほどのレベルまでレアな商品となってしまったのが現状だ。
普段カードゲームをしない人にとっては「単なる紙なのだから、どんどん印刷して需要に間に合わせればいいのに」と思うかもしれない。しかしながら、そうもいかない事情がある。