元モデル・アラフォー独身派遣社員が婚活で見向きされない厳しすぎる現実…年収500万をカス扱い! 『婚活バトルフィールド37』の地獄絵図

X(旧Twitter)は日々、婚活の話題で持ちきりだ。
アラフォー男女の生体に造詣が深く、婚活ツイッタラーの研究にも余念がないネット論客のポンデベッキオ氏は「結婚したくてもできないアラサー・アラフォー男女は、人気漫画『婚活バトルフィールド37』を心して読むべし」というーー。
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暇を持て余していたら、婚活ギャグ漫画『婚活バトルフィールド37』にどハマりしたネット論客
2023年も終わろうかというタイミングで筆者はある漫画に出会った。それが『婚活バトルフィールド37』(新潮社、猪熊ことり)だ。
期間限定で一部が無料公開されていたこの漫画に、筆者はすっかりはまってしまった。あらすじをざっくり紹介すると、37歳の派遣事務員赤木さんが長年付き合ったモテ男の彼氏と別れ、それをきっかけに婚活を開始。そこで同じ会社の正社員である同い年で同様に婚活中の青島さん(女性)と偶然鉢合わせし、ともに婚活バトルフィールドで悪戦苦闘するというものだ。
時間を持て余していた筆者はツイッターで布教活動までするほどドはまりしてしまった。その結果みんかぶさんから記事の依頼を頂くことになったので、人生本当に何があるかわからないものである。今回はこの漫画を通して、一見好物件に見えるが何故か結婚に辿り着けない男女の問題点について書いていこうと思う。
37歳の婚活ならまだ笑える。43歳は笑えない
まずこの漫画の秀逸な点が“37歳”という年齢設定である。もし主人公たちの年齢が31歳だとすれば「まだ全然慌てなくても余裕じゃん」と読者はしらけてしまうだろう。逆に43歳と高すぎた場合、あまりに希望がなさすぎて誰も笑顔でキャラクターたちの失敗を笑えなくなってしまう。37歳は“大急ぎで婚活すればギリギリ結婚出来て子供も授かれる”という絶妙な年齢なのだ。
読者がキャラクターの直面する婚活の厳しさにリアリティを感じつつも、その悪戦苦闘をコメディとして消化できるのも、この年齢設定だからこそだ。時をほぼ同じくして43歳子供部屋おばさんを主人公とした漫画もツイッターで話題に上がったが、あまりに深刻すぎてツイッターではそこまで盛り上がることはなかった。
マッチングアプリに街コンにタワマンパーティーなどなんでもござれ
この漫画は基本的には赤木さんと青島さんがバディを組んで様々な婚活に挑戦していくことでストーリーが進んでいく。彼女たちが挑む婚活はまさに多種多様であり、シンプルな婚活パーティから始まりオタコンや料理コン、さらにマッチングアプリやフットサルサークル、合コンやお見合い、あげくにはタワマンパーティーと現存するほぼすべての婚活を網羅する勢いであった。取材に裏付けられた高いリアリティが随所に見られ、現実に婚活中の読者がいればうんうんとうなずける場面も多いはずである。
そして二人は最終的に同じ結婚相談所“クラバンマリッジ”へとたどり着く。今回は赤木さん青島さんに加えて、クラバンマリッジで婚活する男子内田くんを題材に“そこまで悪くなさそうなのに何故か結婚できない男女”について書いていこうと思う。
高い自己評価と高望み。せっかくの美貌をドブに捨ててしまった赤木さん37歳

赤木さんは婚活漫画でいがちな、ステレオタイプ“行き遅れ女子”である。若い頃は恵まれた外見と高いコミュニケーション能力で男性から引く手数多だったが、結婚願望のないモテ男の彼氏に何年も執着し気が付けばアラフォー独身派遣社員女性になってしまった。