結局「チー牛」とは誰なのか?…ネット論客「チー牛がアラフォーだと『危険分子扱い』され、厳しい老後を迎える」独身中年男性に厳しい社会

20歳~49歳の未婚の1200人への調査(リクルートブライダル総研「恋愛・結婚調査2023」)によると、現在、「交際経験なし」という20代の男性は46%だという。もはや、多くの男性にとって、20代で恋愛経験がないことは普通の時代となった。
しかし、「恋愛経験のないまま中年男性になってしまうと、幸福にはなれない」と主張するのは、アラフォー男性の生態に造詣が深いネット論客のポンデベッキオ氏だ。最近話題のネットスラング「チー牛」という視点を通して考察するーー。
目次
ネットでよく見かけるスラング「チー牛」とは何か
「チー牛」というネットスラング。聞いたことがある方も多いだろう。就労支援施設で働く覇気の無い男性の特徴がイラスト化されたものが元ネタだ。そのイラスト内では、大手牛丼チェーン「すき家」の商品である「とろ〜り3種のチーズ牛丼」を注文している姿が描かれていたことから、イラスト内の男性のようにメガネをかけた弱々しい男性のことを、ネットの住民たちはいつしか「チー牛」と呼ぶようになった。
生気のない幼い表情、小学生のような髪型に眼鏡、控えめなアゴと華奢な体つきからは、テストステロンの少なさがにじみ出ているように見える。弱者男性の特徴を鋭くとらえた「チー牛」のイメージは瞬く間にネットに拡散された。今や「チー牛」は、非モテ男子や、いわゆる「弱者男性」を馬鹿にするスラングとして、不動の地位に君臨している。
20代で「チー牛」でも慌てることはない理由
しかし筆者は以前から感じていることがある。20代のうちは、チー牛のままでいても男性は全然慌てなくていい。チー牛のイラストを見て「うわぁ俺じゃん……」と落ち込んでいる若い男子がいるかもしれないが、正直何も気にする必要はない。チー牛属性なんて、若ければいくらでもデトックス可能である。