77銘柄で株価10倍達成の最強投資家「日経平均はまだ上げ基調、だが…」注目のネクストテンバガー4銘柄と爆上げ株の共通点

本稿で紹介している個別銘柄:ロート製薬(4527)、資生堂(4911)、コーセー(4922)、ポーラオルビス(4927)、日清食品(2897)、東洋水産(2875)、廣済堂(7868)、燦HD(9628)、平安レイ(2344)、ティア(2485)、鎌倉新書(6184)、さくらインターネット(3778)、アバールデータ(6918)、レーザーテック(6920)、Santec(6777)、テンポスHD(2751)
みんかぶプレミアム特集「日経平均5万円の世界」第4回は、テンバガーハンターとして有名な凄腕投資家・愛鷹(あしたか)氏が相場と注目銘柄を語る。「ここから先は日本株投資家にとっては誰も見たことのない景色の拡がるステージに」。不透明な時代に堅実に、そして大きく勝つ方法を探るーー。
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これからは 誰もが知らぬ 未知の世界
今年は2月に夏日を記録するくらいの暖冬で、比較的過ごしやすい冬ですね。昨年は日経平均株価が30%と指数が非常に大きく上げましたので、少しは調整が入るかと思いきや、蓋を開けてみれば日経平均株価はバブル最高値更新!34年ぶりの最高値更新となりました。34年前、1989年の私というと…学校の帰りに駆け回ってザリガニ、バッタ、セミなどを追いかけまわして捕まえては遊んでいた頃でしょうか。ちなみにドル建て日経平均は既に2021年2月に最高値を奪還していましたが、円安が進んだため円建て日経平均は当時お預けとなっており、3年後の2月22日にめでたく史上初の3万9000円台、3万9098.68円で最高値を更新し、と思ったら月が変わって3月4日に大きな節目となる未踏の値、4万円をも超えました。
ここから先は日本株投資家にとっては誰も見たことのない景色の拡がるステージに。ただ、日経平均株価は史上最高値を更新したわけですが、同時に上場来高値更新した個別株が幾つあるのか?みんかぶさん調べでは3月1日大引けの段階で132社(3月2日配信)、でした。3900を超える上場銘柄がある中、IPO間もない銘柄を除いても5%くらいしか上場来高値を更新していません。つまり個別株で見ると温度差が割とあります。
しばらくは 節目の4万はさんで 膠着か
日経平均の構成銘柄を見てみますと、半導体関連銘柄が相場をけん引しており、全ての銘柄が日経平均並みに株価上昇しているわけではありません。それは、東証銘柄全体でも言えることで、一部セクターが盛り上がっているだけで株式市場全般に恩恵がある相場ではありません。ただ、モメンタムの強さに乗っからないと置いてけぼりな展開でもありますので、割高でも強い株を追いかけるか、株価はイマイチでも割安銘柄の奮起や好業績銘柄の反転に託すか、判断が難しいところです。個人的には過熱感も否めないため、後者を探す方に注力したいですかね。