前安芸高田市長・石丸市長、都知事への道「TikTokとSNS、アンチコメント、すげえ見てます」なぜ市長二期目に挑戦しないのか

前広島県安芸高田市の石丸伸二市長が7月に行われる東京都知事選挙(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補する意向を表明した。5月17日、石丸氏は記者会見を開き「市長を続けたかったが、優先して取り組まねばならないことがある。それがこのたびの挑戦だ」と都政への意欲を述べている。石丸氏の都知事選挑戦の意向を報じたヤフーニュースの記事には、6000件を超すコメントが書き込まれ、ネットにおける高い関心が伺える。他方、普段ネットに触れない人々にはあまり知られていないのではないかと、挑戦を不安視する声もあった。
今回、石丸氏をインタビューし、SNS、メディア戦略を聞いた。連載全4回の第2回。(聞き手・小倉健一)
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目次
なぜ二期目に挑戦しないのか
ーー東京都知事に挑戦されること自体は素晴らしいと思いますが、さすがに一期で安芸高田市長をやめるというのは唐突だ。3期ぐらいはやってはじめて、石丸改革の成否がわかるではないですか。なぜこのタイミングで辞める決断をしたのか?
(石丸伸二氏)
理由は2つあります。まず、安芸高田市でやるべき改革は一期4年でほぼ全て達成できたからです。二期目や三期目でもやるべきことはあると思いますが、この4年間で主要な目標は達成しました。
次に、市長としての任期中に、市長の力だけでは解決できない大きな課題があることに気付きました。これらの課題は安芸高田市だけでなく、広島県や他の多くの自治体にも共通する構造的な問題です。これらに対して、違うアプローチが必要だと感じたため、新たな挑戦を決断しました。
市長としてできることはやりきった
ーー都知事選の挑戦相手となる小池百合子氏、さらには元大阪府知事、市長の橋下徹氏は、自分で地域政党を作り、改革を進めました。石丸氏も議会の反発が大きく、副市長の選任や無印良品の誘致など、議会の反対で挫折した部分があったが、それらについて思い残すことはないのか。
(石丸伸二氏)