「買ったら3年間は売らない」3.6億円築いた凄腕投資家の二大マイルール…長期投資を続けるコツを大公開!

ITエンジニアで投資家Vtuberのはっしゃんさんは、投資暦30年で3.6億円以上もの資産を築いてきた。株式の価値を業績や財務情況から算出した本来あるべき株価を示す理論株価や、月次情報の優位性にいち早く気づき、その分析法をSNSなどで教えている。早くから成功を収めているように思えるが、「成功し続けていた」わけではないと語る。全3回にわたるインタビューの第二回は、はっしゃんさんの「投資ルール」を明かしていく。
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独自に「理論株価」を算出しデジタルで可視化
――さっそく本題です。株を買うには下調べとして、株を監視する期間があると思いますが、はっしゃんさんはどんなことをされていますか?
私は特殊だと思いますが、ITを駆使して全銘柄を監視をしています。財務データの自動化や正確なデータ収集、分析の迅速化が期待できるXBRLを使うことによって、デジタルで全銘柄を監視できるような体制を整えました。
――具体的にはどんなことをデジタルで可視化しているのか、教えてください。
過去数年分の決算データを蓄積させ、その推移を見られるほか、独自に理論株価というものを算出しています。
理論株価とは、決算書から導き出した本来あるべき株価を数値化しています。考え方としては「理論株価=資産価値(1株あたりの価値)+事業価値(将来の期待を織り込んだ1株あたりの収益)ー市場リスク(株価純資産倍率のPBRが低い場合は減点)」としています。