JALvsANA! コロナの傷が浅かったのはどっちだ…大復活で利益益1000億円台が株価は下落傾向

本稿で紹介している個別銘柄:JAL(9201)、ANA(9202)
アフターコロナとなり、コロナ禍で業績が大きく落ち込んだ航空会社も業績の回復が明らかだ。しかし航空会社がコロナ禍で負った傷は未だ癒えていない。株価も昨年夏をピークに下落が続いている。
コロナ禍からの回復の途上にある、JALとANAの業績を見てみよう。みんかぶプレミアム特集「決算書1000本ノック」全12回の第8回。
目次
コロナ禍が経営に多大な影響を与えたJALとANA
2020年から始まったコロナ禍で、世界中の企業が大きな打撃を受けました。その中で海外への出張や旅行が長期に渡り完全にストップしたため、航空業界が受けた打撃は特に大きいものとなりました。また航空会社は多くの航空機を保有するため、固定費の高い企業としても知られています。固定費が高いため、損益分岐点を超えると急激に利益が出る反面、損益分岐点を超えるまでは大きな赤字が続きます。
東京や大阪などでは、コロナ禍前よりも外国人観光客の姿を見かけるようになり、完全にアフターコロナを迎えています。その中で、航空会社の業績はどのようになっているのでしょうか? JAL<日本航空:9201>とANA<ANAホールディングス:9202>の業績推移を見てみましょう。
JAL(日本航空)の業績推移…コロナ禍から復活、当期利益1000億円も見えてきた
JALの業績推移は以下となっています(IFRS基準)。