都知事選情勢調査「蓮舫、小池に肉薄」のデタラメ「石丸2位当予測はNHKだけ」…いい加減データを報じた新聞テレビに反省なし

7月7日投開票の東京都知事選は現職・小池百合子氏の圧勝で終わった。しかし選挙期間中に各メディアが実施した世論調査を巡っては「デタラメ」ともとれる報道が相次いだ。例えば、TBSは<小池百合子氏がやや先行><蓮舫氏が追い上げ><石丸伸二氏が続く展開>と報じていたが、40万票近く離れた2位と3位も正しく分析できてないところか、小池氏の圧倒的リードすらも把握できていなかった。作家で元プレジデント編集長の小倉健一氏が問題点を解説するーー。
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蓮舫氏3位を選挙期間中に示唆していたのは、経済アナリスト・佐藤健太氏のみ
開票結果がでて、もう忘れてしまった人も多いのかもしれないが、私は、一つ、どうしても拭い切れない違和感をいまだに持っている。それは、都知事選の始まる前、序盤、中盤、終盤と折につけ発表された都知事選、各新聞・民法、NHKの情勢調査のことだ。
私の記憶する限り、蓮舫氏が3位になることを選挙期間中に示唆していたのは、経済アナリストの佐藤健太氏のみだ。実際、どんな予測がされていたかを振り返ってみたい。