利上げ日銀、利下げFRB…大波乱必須「一人勝ち」狙う注目銘柄7!わけがわからない相場で何に要チェックするべきなのか

本稿で紹介している個別銘柄:東京電力HD(9501)、関西電力(9503)、東京ガス(9531)、大阪ガス(9532)、VISA(V)、マスターカード(MA)、フォード(F)
7月末に日銀は利上げを行った。一方、米国では9月の利下げが予想されている。様々な事情や背景があるものの、単純化すれば日銀の利上げ・FRBの利下げであり、それぞれ政策の方向は真逆に進んでいる。それらの恩恵を得られる可能性がある銘柄について、それぞれピックアップした。みんかぶプレミアム特集「株で一人勝ち!メガトレンド12」第4回ーー。
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7月に利上げした日銀に対し9月に利下げを見込むFRB
7月31日に日本銀行は政策金利の0.25%への引き上げを発表しました。7月前半までは、利上げの兆候がほとんどありませんでした。しかし7月半ばに複数の政治家から利上げを支持するコメントが出るなど、日銀の利上げ記事がメディアで見られるようになり、急速に景色が変わり利上げが行われています。
しかし急遽決まった形の利上げを金融市場は冷静に受け止められず、利上げ以降は株価が急落するなどの混乱が生じました。ただし8月後半までに株価の急落分はある程度戻して、為替は円高に向かいました。結果を見れば日銀は念願の利上げを達成し、一定の株価下落はあったものの、急速に進んだ円安に歯止めを掛けることにも成功しています。
日銀が7月に利上げを行う一方で、米FRBは9月の利下げが見込まれています。長くインフレに苦しんだ米国は、コロナ禍明けから利上げを続けた結果、政策金利は5.5%まで引き上げられました。そして2023年7月の利上げを最後に、高金利状態が続いています。
予想以上に長く続いた米国のインフレですが、利上げの成果もありインフレは落ち着きを見せて、また各経済指標では景気後退の兆候も現れています。雇用情勢も落ち着いており、FRBが利下げを行う環境は整いつつあります。
9月から何度利下げが行われるか分かりませんが、米国では9月に第1回目の利下げが行われる見通しです。
日銀の利上げで注目を集める可能性のある4銘柄
日銀の利上げにより注目を集める可能性のある銘柄として、以下の4銘柄を取り上げました。