プロポーカープレイヤー投資家「年収を超える投資法」ポーカーとの類似点…「リスクを取らなければリターンがない」

プロポーカープレイヤーとして活躍する木原直哉氏は、9月末に『「確率思考」で市場を制する最強の投資術』(エミン・ユルマズ氏との共著)を出版するなど専業投資家並みの知識を兼ね備えており、昨年の利益は、プロのポーカープレイヤーで上げた最高年収を超えた。本業の年収を超えるまでとなった彼が株式投資で利益を出すために行っていること、そして投資とポーカーの類似点や異なる点をうかがった。全3回にわたっておくるインタビューの第1回。
目次
東京ドーム株の買収騒動を契機に株式投資を本格化
――木原さんといえばプロポーカープレイヤーとしても有名ですが、株式投資を始めた経緯をまず教えてください。
はじめたのは2017年頃です。最初はタカラトミーなど、私の2人の子どもにも喜ばれる株主優待のある銘柄を100株ずつ買い始めました。現在も100株ずつの優待目的の株式投資は続けています。
――株式投資を本格化させたきっかけはあったのでしょうか?
後楽園遊園地(後の東京ドームシティ アトラクションズ)の株主優待冊子を目的に東京ドーム株を持っていたのですが、2020年に投資ファンドによる東京ドームの買収騒動がありました。最終的に三井不動産がホワイトナイトとなり買収されたのですが、東京ドーム株の売却で利益も出ました。この時の一連の経緯から株式投資の面白さを感じ、本格的な取り組みを始めました。ポーカーでも同じですが「中途半場にやる位ならやらないほうが良い」と考えており、やる以上は専業の投資家並にガッツリ取り組んでいます。
――株式投資を本格化させた後の投資パフォーマンスはどのような状況でしょうか?
投資金額や投資でいくら儲かったかなどは具体的には明かせません。しかし、昨年の株式投資による利益は、過去ポーカーで得た最高年収を超えたということはお伝えしたいと思います。
ポーカーと株式投資の類似点と相違点
――株式投資とポーカーが似ているのはどのような部分にあると感じていますか?