親が子供を読書好きにさせるための魔法のテクニック…座って本を読む必要はない、本の前提知識を身につけさせる

世の中には子供に学んでほしいことが溢れているが、全てを子供に授けることはできない。
その中で一つ選ぶとしたら「読書」だと語るのは、株式会社ヨンデミー代表取締役の笹沼颯太さん。
「人生に行き詰まった時、新しいことを学ぶ時、答えのほとんどは本に書いてあります。英語もプログラミングもビジネスも、学びたいと思えば本を読めば多くの知識と情報が手に入ります。読書習慣を身につけることで、子供は自分で考え課題を乗り越える力を獲得できるのです」
とはいえ、読書嫌いの子を本好きへ転身させる方法はあるのか。親ができるサポートや具体的な方法について伺った。短期連載全3回の第3回。
目次
親が読書への固定概念を外してあげる…必ずしも座って本を読む必要はない
読書に慣れないうちは、集中して座り文字を追うだけでも大変です。そうした読書の初期段階で使えるサポートポイントを2つご紹介します。
一つ目は、親が読書への固定概念を外すこと。
机にピシッと座って本を読む、にこだわりすぎない。リラックスした姿勢やゴロゴロ寝っ転がって読んでもいい。飛ばし読みをしてもいい。どんな読み方をしてもいいんだと読書へのハードルを下げてあげましょう。
意外と重要…前提知識のサポートをしてあげる
二つ目は、前提知識のサポートをしてあげること。
読書において、一番大変なのは最初の五ページを読めるかどうかです。登場人物もわからない、どういう世界観かもわからない。頭が疑問だらけなのに前に進まないといけない。
そこで、大人が冒頭だけ読み聞かせしたり、舞台設定や登場人物について説明するといったサポートをしてあげると子供にとっては格段に読みやすくなります。
親が読んだことのある本であれば「このシーンがいいんだよ!」と語ることで、そこまでは頑張って読んでみようかなとモチベーションを高めることもできます。
大人の読書家だって前情報なしに本を読む人はほとんどいませんよね。
評判を聞いたり、著者のことを知っていたり、ポップや帯を見て購入するケースがほとんどです。ジャンルや展開といった予備情報なしで読め、といわれたら大人でも大変です。
しかし、子供は何の情報もなしに読まされることが多いのです。
具体的に、どうやって前提知識を紹介すれば子供が興味を持つのか…そのポイント
ヨンデミーでは、YouTubeで本の紹介をしています。その時に気をつけてるのは読むハードルを下げること。主人公の名前を押さえたり、理解しにくい関係性や大事なワードは説明するようにしています。