中学受験で合否を左右…国語力を伸ばす「3つのステップ」テクニックをメソッドに繋げなさい

中学受験で合否をわけるのが算数と国語だ。この2科目は多くの学校で配点比重が高く設定されている。また思考力や処理能力を掘り下げて問う学校が多いことから、受験生にとって差がつきやすい科目だ。
「国語は重要科目であると同時に、一般的に成績が伸びにくい科目だと認識されています。しかし、伸ばすための方法論は確実に存在します。にも関わらず、世間では『ひたすら読書をすれば国語の成績は伸びる』といった投げやりなアドバイスがまかり通っているのが現状です」
そう語るのは、ふくしま国語塾 代表の福嶋隆史氏だ。
「世の中には、正しい方法論に出会えずに国語力を伸ばせていない子がたくさんいます。まずは、中学受験国語の特徴を知り、そのうえ国語力を伸ばすための正しい方法論を身につけてほしい。そのなかで家庭でできること、親御さんがしてあげられることがたくさんあります」
著書累計100万部突破の国語指導者 福嶋氏に国語の成績の伸ばし方を3回にわたって伺った。(第3回)
目次
学力を伸ばすスリーステップ
親御さんは子供たちの将来のため、中学受験のために国語力を伸ばしたいのが正直なところだと思います。しかし、子どもに日々充実した時間を送らせてあげるためにも、国語をしっかり学習させてほしいですね。
国語力が上がれば、友達関係や親子関係におけるコミュニケーションのレベルが向上します。コミュニケーションがうまくいくと、日々の生活がより充実する。現在の積み重ねの先に、必ずより良い未来が実現します。
①②で国語の学力向上には、骨組みとなるメソッド・日頃からのコミュニケーションが必要ということをお伝えしてきました。
とはいえ、これらの方法で学力を伸ばすには、それなりの時間がかかります。そこで国語の学力を伸ばす方法論をいくつかご説明します。
まず、記述問題の振り返りの仕方を変えてください。よくある間違えた学習法は、模範解答を書き写して終わりにしてしまうことです。写すのは悪いことじゃないんだけど、単に写して終わりにするんじゃもったいない。
読解の学習には3つのステップがあるんです。