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結婚相談所代表「婚活で美女からモテる男性、3つの条件」ただし、イケメンに限らない…SNS婚活アカウントを見て、早婚化を志向する若者たち

(c) AdobeStock

 少子化が止まらない。厚生労働省によると、2023年の出生者数は72万7277人、合計特殊出生率は1.20で、ともに過去最低の数値を記録したという。

 そもそも、なぜ少子化が止まらないのかといえば、恋愛・結婚する男女が少なくなってきていることも要因として大きい。こども家庭庁によると、1972年の婚姻件数は109万9984組だったが、そこから年々減少し、2023年には47万4717組まで減少した。

 そんな中、結婚相談所『ナレソメ予備校』代表の勝倉千尋氏は「最近の婚活トレンドは早婚化です」という。どういうことなのか。また、婚活で理想の異性をゲットするためのポイントは何か。同氏に聞いたーー。みんかぶプレミアム特集「業界大予測」第6回。

目次

最近の婚活トレンドは「早婚化」恋愛経験は少なくても結婚意欲は依然として高い

 最近の婚活トレンドとして、若年層の結婚への関心の高まりが顕著です。結婚相談所IBJのデータによると、約2年前から20代男性の入会率が5倍近くも伸びています。データが示す通り、今の若年層の中には、23-25歳という比較的若い年齢層から、積極的に結婚を視野に入れた活動を始める人が増加しています。

 その背景に、若年層の価値観の変化があります。平成までは「モテる」「恋愛経験が豊富」といったことがステータスとされる傾向がありましたが、現在の若者はそれとは異なる価値観を持っています。結婚相談所への問い合わせでも、単なる恋愛や遊び目的の相談は少なくなりました。

「令和4年版男女共同参画白書」によると、20代の女性の約5割、男性の約7割が「配偶者、恋人はいない(未婚)」と回答。さらに「恋人として交際」した人がいないと回答した20~30代の独身の女性は24.1%、独身の男性は37.6%と報告されており、確かに今の若い人たちの恋愛経験は少ないです。

 ただし、それは必ずしも結婚への消極的な態度を意味するものではないという点です。30-40代と比較すると、20代の結婚意欲は依然として高い水準を保っているんですね。「恋愛には興味がないが、結婚はしたい」という新しい価値観を持つ若者が増加しているからです。

SNSで婚活相手の愚痴ばかり吐いている婚活アカウントの先輩を見て、早婚化を志向する若者たち

 最近の20代の結婚適齢期に突入した若者たちの中には、結婚後のライフプランも見据えて計画的に婚活に臨む人も増えてきている印象です。

 その背景として、無計画な恋愛や交際に伴うリスクが高くなってきたことが大きいと感じています。本人は合意をしたと思っていても、結婚していない場合、ふとした行為がセクハラや不同意性交等罪に問われることもあるでしょう。そのリスクを懸念している若者も少なくありません。

 またこの世代は、先輩世代の恋愛や結婚に対する「成り行きまかせ」の姿勢が必ずしも良い結果をもたらさなかった事例を見てきています。アラサー・アラフォーになっても希望の相手と結婚できず、異性に望む理想のスペックや条件、婚活で出会った異性の愚痴ばかりをSNSに投稿しているような先輩たちを見て、「早くから行動しないと」という危機感を感じているはずです。

 Z世代の特徴である「コスパ」や「タイパ」(時間対効果)を重視する考え方も、結婚観に反映されているのでしょうね。効率的かつ計画的に結婚相手を見つけ、家庭を築いていこうとする傾向が強まっています。

男性も「ハイスペック」な女性を結婚相手に求める時代に…「ロマンチックラブ」から「ロジカルラブ」への転換

 結婚観の変化ということで言うと、特に男性側の価値観に顕著な変化が見られます。実は、結婚相談所への入会を希望する男性の多くが、女性のパートナーに求める条件として「ハイスペック」という言葉を挙げており、特に経済力を重視する傾向が強まっています。

 最近の若い女性は多くが総合職として就職するので、経済力がある方も多いんですよね。仕事を結婚後も辞めずに続けたいという経済力のある女性の方が、専業主婦希望の女性や、経済力の低い女性よりも男性に「モテる」ようになってきました。男性も結婚に明確な「メリット」を求めるようになってきたんですね。

 背景としては、女性の社会進出が進んできたのが大きいですよね。昔はどの女性の学歴もキャリアもほとんど変わらず横ばいだったし、結局専業主婦になるのでそんなに女性の学歴・キャリアは問われませんでしたが、共働きできる環境が整った現代においては、男性もそこを見るようになってきたわけです。

 その流れで、恋愛と結婚を「別物」と考えている男性が増えてきています。今付き合っている彼女に「結婚したい」と言われても、「あなたと結婚して僕に何のメリットがあるんですか?」という男性の思いに応えられる女性でなければ、プロポーズはしてもらえない、というケースは友人・知人や結婚相談所のクライアントの男性からよく聞きます。「結婚後は仕事を辞めたい」と思われている女性も多いですが、そんなことを言っていたら結婚相手に選んでもらいづらい時代になってきました。「じゃあ、仕事を続けたい他の女性を探そう」となってしまうからですね。

 私の知人に資産家の男性がいるのですが、その男性は初婚でお金遣いも荒く、精神的にも不安定な専業主婦と結婚してしまい、結局離婚しました。その失敗もあってか、次は結婚相談所でパートナーを探し、外資IT企業にお勤めの年収1000万円の奥様と再婚することができました。

 男性にとって、パートナー選びはとても重要です。経済力があって安定している奥様を選べば、自分もリスクをとって、起業したり転職したりするなど、キャリア上のチャレンジができますよね。でも、そうでない相手を選べば難しい。そういうことが、ある程度男性の中で共有されてきたのではないでしょうか。

 昭和から平成にかけて主流だった「ロマンチックラブからの結婚」が必ずしも機能しないことが明らかになり、より論理的な判断に基づく「ロジカルラブからの結婚」へとシフトしてきているということですね。

現代の婚活市場における「ハイスペック」男性の3つの条件

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この記事の著者
勝倉千尋

モテコンサルタント/経営者。 三菱東京UFJ銀行(現、三菱UFJ銀行)に総合職として入行、法人融資業務や不動産ファイナンス業務を担当して約7年間勤務。 2019年7月、モテるために頑張る人を応援する「モテコンサル」に専念するために独立起業。 結婚相談所「ナレソメ予備校」では、年間170組以上の成婚をサポート。 多くのカップルを輩出した知見を活かした、ロジカルなアドバイスが男女問わず人気。

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