中堅校以上を狙うなら…必須スキルを身につけよ!中学受験ロケットスタート「4年生のうちにやっておきべきこと」

今年も勝負の2月が終わりを迎え、6年生の受験結果が出揃った。
希望を胸に進学する6年生と入れ替わる形で、受験塾には新たに新4年生が入学する。
「中学受験は3年間の長丁場です。最初に遅れを取っても、正しい学習方法を知っておけば十分逆転が可能です。無理に背伸びをさせるような学習は、子供にとっては逆効果です。スタートダッシュが大事、とばかりに出だしで力を入れすぎで失速するご家庭は毎年います」とジーニアス代表の松本亘正氏は語る。
短期集中連載「できる新4年生の共通点」、第2回は「親がするべき2つのこと」についてーー。
目次
3年間、やる気を続けさせる方法
中学受験は3年間にわたる長期戦ですが、そもそも子供たちはこの「3年」という期間自体にピンときていません。
「3年後の今これぐらいできないといけない」「今頑張らないと後悔する」「あなたの人生がかかっている」といった長期的な視点で話をしてもほとんど響きません。
なぜなら、大人と子供の時間感覚が全く異なるからです。大人にとっての1か月はあっという間ですが、子供にとっては非常に長い時間です。
この違いを理解し、我が子に合ったタイムスパンで話をしたり目標を立てることが重要になります。例えば「毎週の小テストで80点を取る」といった、短期的で実感しやすい期間で設定し、一歩ずつ進んでいくのが現実的です。
学習ペースの目安として便利なのが、月に一度の塾内テストです。多くの塾では月に一度テストがあります。これを利用して、1ヶ月スパンの計画を立ててみましょう。気をつけてほしいのが、順位やクラスなど相対的な評価を重視しすぎないこと。
代わりに「自己ベストを更新しよう」というポジティブな目標に目を向けてください。相対的な目標を揚げるときも「少なくとも○○は平均点を超える」といった実現の可能性が高い目標を立てるのがおすすめです。
中堅校以上を狙うために必須のスキル
受験に対して当事者意識がない、薄い子は塾に来ても漫然と座っているだけで終わってしまいます。これではどんなに優秀な講師が授業をやっても個別に働きかけない限り、成績は伸びません。