中学受験最大の難関「5年生の壁」…子どもの成績が上がらない!そんな時親がすること、してはいけないこと「4年生から対策を」

中学受験は、子どもだけの戦いではない。親の関わり方次第で、子どもの学びの質も、受験の結果も大きく変わる。それに加えて大きな役割を果たすのが、塾の役割だ。
塾の指導力、サポート体制、先生との相性などによって、子供の学力の伸びは大きく変わってくる。独学で乗り切れる高校受験、大学受験と異なり、塾通いが必須である中学受験において、塾選びは最初で最大の選択なのだ。
今回は個別指導塾Growy代表で、中学受験塾選びのプロフェッショナルであるユウシン氏に「塾選びのポイント」「塾との相性の見極め方」「伸び悩んだ際の対処法」を伺った。短期集中連載全2回の第2回ーー。
目次
受験最大の難関「5年生の壁」
中学受験の大きなターニングポイントは、新五年生に進級するタイミングです。この時期になると、通塾の頻度や時間が増え、勉強の難易度も急激に上がります。さらに、宿題の量も増えるため、四年生の時は順調だったお子さんも、ここでつまずくことがよくあります。
伸び悩んだら個別?家庭教師?
伸び悩んだ時に頼るなら、個別指導と家庭教師、どっちが効果的なの?と迷う方も多いでしょう。それぞれメリットとデメリットがあるので、自分の目的や状況に合わせて選ぶことが大切です。
まず、個別指導です。苦手な科目を克服するのに効果的で、得意科目をさらに伸ばせる点も魅力です。また、多くの教室には自習室が完備されており、家庭での勉強が難しい場合でも集中して学習できる環境が整っています。
ただし、家庭教師とは異なり、同じ講師にずっと教えてもらえる保証はないので注意が必要です。最近では、オンラインの個別指導も増えてきたので、家に他人を入れたくない、通塾が面倒、柔軟な時間に授業を受けたいという方にとっては、オンライン指導も一つの選択肢となるでしょう。
また、塾併設型の個別指導もありますが、これには慎重になるべきです。塾と個別指導がうまく連携していないケースが多く、期待外れの結果に終わることが多いからです。もちろんしっかり連携している塾もありますが、現実的にはそのような塾は少数派です。
次に、家庭教師です。通塾の負担を感じている家庭にとって非常に便利な選択肢といえるでしょう。自宅で授業を受けることができるため、移動の手間や時間の節約になります。家庭教師には、学生と社会人の2つのタイプがあります。学生の家庭教師は時給が比較的安く、長時間の学習サポートを受けたい方に適しています。
一方、社会人の家庭教師は、プロフェッショナルな指導を希望する家庭に最適です。特に、苦手科目の克服や得意科目をさらに伸ばしたいという高いレベルの指導を求める場合は、社会人の家庭教師を選ぶと良いでしょう。