「この銘柄、株価100倍目指せる」資産800万→1億円投資家が本当は教えたくないお宝銘柄を実名公開

本稿で紹介している個別銘柄:クオリプス(4894)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、オリックス(8591)
2024年は新NISAの追い風や東証のPBR改革が続き、株式市場が堅調な波に乗った一年だった。ところが、同年11月のトランプ氏当選後、関税政策への懸念から相場の空気が一変。市場は乱高下を繰り返している。
そんな中、「私はそこそこ好調でしたよ」と語るのは、種銭約800万円から高配当株投資で資産1億円を突破したショウ氏(@Shouyumehaitou)。
自ら「累進配当ブラザーズ」と呼ぶ優良銘柄で増配と株価上昇を享受してきた彼は、短期の波乱を意に介さない。長期視点で市場を見据えるその投資哲学とは…?
みんかぶプレミアム特集「波乱相場を制す、2025年版高配当投資術の鉄則」第2回は、ショウ氏に現在の注目銘柄と保有銘柄を聞いていく。
(2025年3月12日取材)
目次
承認で爆騰期待。株価100倍も目指せる
ーー今回は、ショウさんの注目銘柄と保有銘柄について聞いていきます。
私の基本的な投資スタンスは、「累進配当ブラザーズ」(※)に資金を投じることです。ただし、2024年1月にスタートした新NISAを機に、成長投資枠1200万円のうち1割にあたる120万円を「ドリーム枠」として設定しました。この枠では購入時から株価100倍を狙う銘柄を選び、残りの9割は引き続き累進配当ブラザーズに投資しています。
※詳細は第1回を参照
ーーそのドリーム枠で選んだ銘柄について教えていただけますか?
はい、クオリプス(4894)です。この企業は、私が特に注目しているiPS細胞関連の再生医療銘柄の一つで、新NISA開始の2024年にドリーム枠として120万円分購入しました。
クオリプスは、「心筋シート」を作製していて、その効能を簡単に説明すると、ヒトiPS細胞由来の心筋細胞をシート状に加工して、重症心不全患者の心臓に移植する技術です。例えるなら、傷ついたエンジンに新しいパーツを取り付けるようなもので、心臓の動きをもう一度力強く蘇らせることが期待できます。
特に注目すべきは心機能の改善で、虚血性心疾患など従来の治療では手に負えない難しいケースでも、心臓のポンプ機能を強化したり、心不全の悪化を食い止めたりする可能性があるんです。しかも、自家細胞ではなく他家iPS細胞(※)を使うので、治療までのスピードが速いのも強みですね。
※患者以外の人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使用した細胞
ーークオリプスが株価100倍を目指せると思う理由とは?
一番のポイントは、心筋シートの製造販売承認ですね。間もなく国へ申請する予定とのことであり、承認されればiPS細胞由来の医薬品として世界初となります。心臓病患者は国内のみならず世界的に何億人も存在し、このこのマイルストーンが達成できれば、市場の評価が大きく変わるでしょう。
また、2025年4月13日から開催される大阪・関西万博では、iPS細胞による心筋シートや「生きる心臓モデル」が展示されます。拍動する心筋細胞を公開するこの企画は、再生医療の先進性を世界そして世界の投資家にアピールする絶好のチャンスだと思います。
ーーほかにも注目すべき要素はありますか?
経営陣の布陣も大きいですね。代表取締役社長の草薙尊之さんは、みずほ証券などでファンドマネージャーを務めた金融のプロ。一方、心筋シートの技術を支えるのは、大阪大学心臓血管外科の澤芳樹教授です。
ビジネス面は草薙さん、技術面は澤教授というタッグが非常に魅力的です。さらに、取締役副社長の谷村さんが厚生労働省出身でもあり、承認プロセスでの優位性があるかもしれません。
加えて、経済産業省が米シリコンバレーに開設した研究拠点への入居や、スタンフォード大学との提携が発表されるなど、国家的な支援とグローバル展開の基盤が整いつつあります。
ーー世界的な展開が株価に与える影響についてはどうお考えですか?
2019年時点で、心血管疾患の罹患者数は約5億2300万人と膨大です。このニーズを背景に、クオリプスの心筋シートは日本を超えたグローバル市場での可能性を秘めています。
米国での展開も視野に入っていて、心筋シート以外にも他分野への応用が検討されているようです。成長規模が100倍に達する、あるいは量産体制でさらに拡大するシナリオも現実味を帯びています。
現在のクオリプスの時価総額は約600億円ですが、日本の株式市場には1兆円、2兆円規模の銘柄がゴロゴロあります。このポテンシャルを考えれば、株価100倍も決して夢物語ではないですよ。
アデランスとの提携で、毛髪の再生医療も共同研究中
ーー心筋シート以外の取り組みとして、興味深い点はありますか?