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「タンス預金」“バレないから平気”は通じない。延滞税、重加算税…待ち受ける恐怖の罰則

 国内には100兆円を超えるタンス預金があるとされている。このことは相続の際、予想外にタンス預金が見つかる可能性も示している。相続でタンス預金が見つかった場合、どのようにすべきなのだろうか。少なくともタンス預金を隠すのは、非常にリスクが高い行為でありやめるべきだ。みんかぶプレミアム特集「知らなきゃ大損! 相続・生前贈与のすべて」第11回。

目次

家庭には1,100兆円以上の現預金が眠っている

 2024年、日本にも金利のある世界が戻り、2025年1月には利上げも行われ、金利の高い定期預金の人気が高まっています。失われた30年は低金利・ゼロ金利の時代で、日本人の預金好きも影を潜めていました。しかし金利が戻ると、日本人の預金好きも復活しつつあります。

 個人がいくら現金を持っているかについて、日銀は統計データを出しています。日銀の「資金循環統計」2025年3月末(速報)では、家計における現金・預金の額は1,134兆円とされています。内訳は現金105兆円、流動性預金671兆円、定期性預金350兆円です。

 1,100兆円以上もの現預金を家計は保有しており、その規模に驚かされます。そして約9割は銀行に預けられている状態です。

国内には100兆円以上ものタンス預金が

 家計の現預金の約9割を銀行預金としている日本人ですが、それでも約1割は現金をそのまま自宅で保管する、いわゆるタンス預金の状態です。その金額は約100兆円。確かに比率は銀行預金がほとんどですが、タンス預金も100兆円規模で無視できません。

 この状態は相続が発生した際に、被相続人の棚などから思わぬ金額のタンス預金が見つかる可能性を示唆しています。

「現金は一番足がつかない」の信憑性

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この記事の著者
石井僚一

金融・投資ライター 大手証券グループ投資会社への勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式や為替の関連記事、IPO関連記事、資産運用記事などを執筆中。ブックライティングやインタビューも手掛けている。 Twitter:@writerIshii

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