手遅れになる前に!親が元気なうちから始める「相続準備」リスト…財産状況、遺言書…

人間には寿命がある。また高齢化社会を迎え、認知症患者も急増している。親が亡くなる前、そして認知症になる前に相続などについて、少しでも事前相談するのがスムーズな相続には有効だ。親が亡くなる前に聞いておきたいことを取り上げる。みんかぶプレミアム特集「知らなきゃ大損! 相続・生前贈与のすべて」第12回。
目次
親が平均寿命を迎える前に相続について話し合うこと
事前準備をしたことでイザという時にスムーズに対応できた、という経験は多くの方がお持ちでしょう。相続も同様です。人間には寿命があります。厚生労働省が発表の令和5年簡易生命表によると、男性の平均寿命は81.09歳、女性の平均寿命は87.14歳です。平均寿命を考えれば、男性は81歳、女性は87歳を超えたら、いつ寿命を迎えてもおかしくはありません。
このため、父親なら81歳、母親なら87歳になるまでに、相続について話し合いを持つことが推奨されます。
国内では高齢化社会が進むと共に、認知症患者も急増しています。認知症と判断されると本人に判断能力がないとされ、相続対策ができなくなります。青年後見人制度などもありますが、原則的には資産を守る制度であり、資産の分割などが目的となる相続対策はできません。
このため相続対策は、親が認知症となる前に取り組む必要もあります。
事前に話し合うべき内容一覧
父親、母親が亡くなった時に相続で混乱しないための準備として、可能なら以下の事項について事前に話し合いの機会を持ちましょう。