だって7人は、こうして信じてきたのだから「それがもうすぐ、叶う。全員が、揃う」世界が待ちわびたBTS復活の時

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「Run BTS」の入りはまさしく「防弾」だった
この日を、待っていた。
あの日から。
ひとそれぞれかもしれない。他のイベントや発信、それぞれに「それ」を感じたかもしれない。あくまで「私にとっては」である。
そうだ。あの日、私はそうだった。
2022年10月15日。
『BTS 〈Yet To Come〉 in BUSAN』
「Run BTS」の入りはまさしく「防弾」だった。興奮した。
あの日。
「延期だから、まだ」
そう思っていた人もあったろう。
「もう入隊する」
どこかでそう思っていた人もあったろう。
ここではあえてARMY「アミ」ではなく「人」としたい。
ずっと前からBTSは世界中のものだ。アミと、世界中のもの。
もちろん、そのすべてが「アミ」というならそうか。それはよくわかる。
それでも、世界中の人々が最年長のJIN(キム・ソクジン)から続く兵役――入隊に心を寄せてきたこともまた、確かだった。
世界のBTSの長兄として恥ずかしくない経歴
いまとなっては――だが、JINはすでに服務期間を終えて除隊した。もう除隊から約1年になる。
JINヒョン(兄)は年長者として最初に兵役につき、特級戦士に選ばれ、世界のBTSの長兄として恥ずかしくない経歴とともに2024年6月、除隊となった。
それからしばらく、ソロ活動でもJINは世界のBTSの長兄として恥ずかしくない活動を魅せた。ソロアルバム『Happy』リリース、パリ五輪聖火ランナー、世界的な宝飾ブランド、FREDのグローバルブランドアンバサダーetc…。
時系列問わず思いのままに挙げたが、とくに私にとっては『Run Jin』(『タリョラ ソクジン』・以下『走れソクジン』)、そして『キアンの破天荒ゲストハウス』が最高だった。
まず『走れソクジン』の中でも韓服(ハンボッ)を着たJINが龍仁市にある民俗村をお化け屋敷に見立て、化け物たちに追われるエピソードは最高に楽しかった。
JINを導くはずの護衛武士(ムサ)の無慈悲でお茶目な使えなさ、目的であるはずの藁人形収集のナイスなゆるさ、そして長兄であるはずのJINのそこまで怖がるかという怖がりっぷりが見事なバラエティに仕上がってもう笑いが止まらなかった。
あまりに怖がるのでだんだんかわいそうになってくるのだが、よく考えたらお化け屋敷ではなく民俗村でお化けは演者、それでもそう思わされてしまうほどにJINの極度の怖がりっぷりが世界中を楽しませた。
私としては食人鬼のお婆ちゃんとのやりとり、お化けとのツイスターゲームのぐだぐだぶり、使えない護衛ムサよりよっぽど頼もしく見えてしまう後ろをついてくるお化け、というまあ、とにかく絶対に観て欲しいエピソードであった。