参院選前後の株高チャンス?!5億円投資家が教える「トランプ関税・円高に勝つ」投資戦略

7月の参議院選挙を前に、警戒感を強めている日本の金融市場。米国ではトランプ政権が掲げる「相互関税」の90日猶予期間が終了し、FRBの利下げ観測も重なり、市場の不透明感が高まっている。
こうした政局の動きが金融市場にどのような影響を与えるのか。そして、投資家はどう対処すべきなのか。
今回は、登録者数24.9万人を誇るYouTubeチャンネル『ライオン兄さんの米国株FIREが最強』を運営するライオン兄さん(X:@okane_315)氏と、彼が代表を務める『Financial Free College』(以下、FFC)の講師・松本侑氏(X:@smatsumo0802)に、参議院選前後の動きなど、政局が金融市場に与える影響について話を伺った。
(2025年5月27日取材)
目次
与党勝利濃厚なら・・・株価は上昇傾向?
ーー参議院選挙を控えた国内政局についてお伺いします。選挙前後の市場動向や投資戦略について、どのようにお考えでしょうか?
現時点での考えをお話ししますと、今回の参議院選挙では与党が優勢になる可能性が高いと見ています。その理由として、消費税率に関する議論や小泉進次郎農林水産大臣の施策が挙げられます。
具体的には、備蓄米の放出に伴う政府の買い取り策が実施されれば、米価が下落し、これが与党の支持率上昇につながるかもしれません。こうした背景から、選挙に向けて国民の信頼が高まり、与党が有利に進むのではないかと考えています。
ーーなるほど。選挙前後の市場の動きについては、どのように分析されていますか?
過去の傾向を見ると、参議院選挙前の市場は比較的安定しています。1949年以降の参議院選挙を振り返ると、選挙前の約2か月間で日経平均株価が下落したのは25回中13回で、ほぼ五分五分の確率です。
これに対して、選挙後には過去の約6割のケースで株価が上昇する傾向があります。特に、与党が安定した結果を残した場合、市場はこれを好感し、株価が上向きになりやすいです。
ーー逆に、選挙後に株価が下落するケースはどのような状況が考えられますか?
それは、政権の基盤が揺らぐような場合です。具体的には、与党が大幅に議席を失ったり、政局が不安定になったりすると、投資家の懸念が高まり、株価が下落することがあります。
したがって、先ほど述べたシナリオ通りに与党が堅実な勝利を収めれば、市場は安定し、株価も上昇傾向を示す可能性が高いと見ています。