まさか…衝撃の日テレ調査!どんだけ国民が騒いでも次の総理はこの人でほぼ確定「これじゃ立民」バラマキ高市vs増税封印の小泉

総裁選でステマ依頼メールに、神奈川県連問題と揺れる小泉進次郎陣営。日本テレビの独自調査などでは当初は党員票でも小泉氏の優勢が伝えられていたが、報道が出てからは高市早苗氏に抜かれる形となった。自民党員だけでなく、世間からは小泉氏に厳しい声があがる。しかし、それでも国会議員票を加えると小泉進次郎に軍配があがりそうだ。総裁選は自民党員と自民党国会議員らの投票によって決まるわけだが、多くの国民からは疑問・不満の声があがる。ネットでは「それでも小泉が総裁にならない方法はないのか」「国民から見放された自民党は終わり」「まさか進次郎で衆院選がたたかえると思っているのか」といったコメントがみられる。経済誌プレジデントの元編集長で作家の小倉健一氏は「ゲームの詳細はほぼ確定したと見ていい。このシナリオはもはや覆らないだろう」年的する。なぜなのか。小倉氏が詳しく解説していくーー。
目次
ゲームの勝者はほぼ確定したと見ていい
自民党総裁選の終わりが見えてきた。テレビをつければ、日本テレビ「news every.」が終盤の情勢を分析している。党員への電話調査では高市早苗氏が35%でトップ、小泉進次郎氏が28%で追う。だが、国会議員の票を加えると小泉氏が160票を超えてトップに立ち、高市氏は150票半ばで競り合うという。この数字を見て、小泉陣営の幹部は「下げ止まった」と安堵の声を漏らしたらしい。一方で、高市陣営は「もっと伸びると思っていたのに。想定外だ」と肩を落としているという。
この報道が示すものは何か。ネットの熱狂や一部調査の数字とは裏腹に、政治の現場ではすでに大きな流れが固まりつつあるという冷たい現実だ。SNSの声は、まるで遠いこだまのように永田町の分厚い壁に吸い込まれていく。画面の向こうでどれだけ人々が騒ごうと、次のリーダーを決めるのは、結局のところ党内の力学という名のゲームなのだ。そして、そのゲームの勝者は、小泉進次郎でほぼ確定したと見ていい。
この結末に不満を覚える人も多いだろう。しかし、一度立ち止まって考えてみたい。他の選択肢は、果たして日本にとってより良い未来をもたらしたのだろうか。猛追していると言われる林芳正氏、党員人気で先行した高市早苗氏。この二人がリーダーにならなかったことは、むしろこの国にとって幸運だったのかもしれない。
なぜ高市は伸び悩んだのか
まず、林芳正氏。「ワンチャンあるかも」と陣営はまだ盛り上がっているらしい。討論会で流暢な英語を披露したことが評価されたという。
しかし、政治家の能力は語学力で測れるものではない。問われるべきは、その政策の中身と国家観だ。林氏が掲げる政策は、岸田・石破政権が歩んできた「バラマキ増税」路線の完全なコピーである。経済が停滞し、国民が苦しむ中で、何の反省もなく同じ過ちを繰り返そうとしている。
さらに「コンテンツ庁」の設立を訴えるに至っては、その思考の浅さに眩暈がする。問題が起きれば新しい役所を作る。これは、問題を解決する能力のない官僚が陥る、最も愚かな発想だ。組織を増やせば、利権が増え、税金の無駄遣いが増えるだけ。根本的な解決には何一つ繋がらない。こんな無策を堂々と掲げる人物が、一国のリーダーの座を本気で狙っているのだ。この国の政治がいかに劣化しているかを示す、象徴的な光景である。
次に、高市早苗氏。選挙戦序盤、その勢いは本物に見えた。しかし、終盤に来て「伸び悩み」が指摘される。なぜか。その理由は、政策の具体性の欠如と、その場しのぎの姿勢を有権者に見透かされ始めたからに他ならない。
高市の外国人政策、その危うさは隠しようがない
「news zero」のインタビューで、高市氏は「給付付き税額控除」を政策の柱として掲げた。これは「ずっと温めてきた政策」だという。言葉だけ聞けば、減税と給付を組み合わせた新しい政策のように聞こえる。しかし、その実態は何か。消費税減税を求める支持者の声をかわしつつ、実質的には複雑な手続きを伴う現金給付を行うだけのものである。本当に経済を活性化させたいなら、シンプルで分かりく、経済性の高い減税こそが必要だ。このような複雑怪奇な制度は、行政コストを増大させ、効果も限定的だろう。結局はこれも、形を変えた「バラマキ」なのだ。これじゃまるで立憲民主党の議員による主張のようだ。
外国人政策についても、その危うさは隠しようがない。愛国心は政治家にとって最も大事な原則である。しかし、だからこそ愛国心が、その行政の現場でどのように発露されるのかをしっかり見ていかなければならない。
「奈良のシカを蹴る外国人」という発言は大きな波紋を呼んだ。
「増税」という言葉を慎重に避けた小泉
高市氏本人は誤解だと説明するが、問題の本質はそこではない。具体策を欠いたまま、人々の感情に訴えかけるような手法は、あまりに危険だ。
林氏の無反省な増税路線、高市氏の具体性を欠いた感情論。どちらがリーダーになっても、日本が直面する少子高齢化や経済の停滞といった根本的な問題を解決できるとは思えない。むしろ、事態をさらに悪化させる可能性すらある。そう考えれば、この二人が選ばれなかったことは、不幸中の幸いと言うべきではないか。
では、小泉進次郎氏なら良いのか。ステマ問題をはじめ、徹底的に批判されるべきだ。政策的な手腕も未知数だ。総裁就任が決定的だという事実を、どう受け止めるべきなのか。
まず、総裁選を通じて「増税」という言葉を慎重に避けている点は、ささやかながら評価できる。これは、経済の現状に対する最低限の認識があることの表れだろう。明確に増税路線を継承する林氏や、実質的なバラマキに傾く高市氏と比べれば、経済へのダメージを少しでも避けようという意識が感じられる。
もちろん、経済成長のためには「増税ゼロ」を掲げた茂木敏充氏のような選択が最も合理的だった。しかし、今の自民党の力学では、茂木氏が選ばれる可能性は低い。それが政治の現実だ。であるならば、次善の策として、少なくともこれ以上の負担増は避けようとする姿勢を見せる小泉氏に、望みを託すしかない。
小泉氏に求められるのは、岸田・石破政権が続けてきた「やったふり政治」との訣別だ。問題があれば、とりあえず対策をしているように見せかける。
検証なきバラマキはもうやめよう
巨額の予算を投じて「異次元の少子化対策」と銘打っても、出生率は下がり続ける。補助金をばら撒いて「地方創生」と叫んでも、地方は衰退していく。この「対策のアリバイ作り」こそが、日本を停滞させてきた元凶だ。
新しいリーダーには、データに基づかない情緒的な政策決定や、効果の検証なき予算のバラマキを、きっぱりとやめてもらわなければならない。権威ある学者が言うから、世論が求めるから、といった安易な理由で国策を誤ることは、もう許されない。小泉進次郎氏が、その若さと改革への意欲を、こうした過去の悪弊を断ち切るために使うことができるか。そこに、私たちの未来がかかっている。
SNSの喧騒は、やがて過ぎ去る。一部の調査の数字も、投開票日にはただの過去の記録になる。
このシナリオはもはや覆らないだろう
政治は、熱狂ではなく冷徹な現実によって動く。
高市氏が伸び悩み、林氏の追い上げも届かず、小泉氏が「下げ止まった」先に勝利を手にする。このシナリオは、もはや覆らないだろう。
国民がどれだけ騒いでも、結果は変わらない。ならば、私たちにできることは一つだ。選ばれたリーダーが、少しでもマシな政治を行うよう、その一挙手一投足を厳しい監視を続けることだ。そして、具体性のない精神論や、効果の疑わしいバラマキ政策には、断固として「ノー」を突きつけることである。小泉政権の誕生は、もはや避けられない。その現実を受け入れた上で、この国を良い方向へ導くよう、建設的な批判者として厳しく向き合っていく。それこそが、主権者としての私たちの責任なのだ。
来るべき小泉政権に対し、私たちは諦めることなく、厳しくその動向を注視し続ける必要がある。感情論や無策なバラマキには断固反対し、データに基づいた合理的政策を求める声を上げ続けることが、この国の未来を拓く唯一の道となるだろう。
次の総理大臣もと、この国はどのように変わっていくのだろうか。