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AIバブルの様相・・・5年で1億円達成の著名投資家が注目する「腰の据わった資金」の行方

kenmo
(c) AdobeStock

 サラリーマンの傍ら、2012年から300万円で株式投資を開始。5年で1億円を達成し、現在は3億円超を運用するkenmo@湘南投資勉強会(@kenmokenmo)さん。

 日経平均株価が5万円を突破しましたが、気になるのはこの上昇が続くのかどうか。投資家としての感覚から、いまの相場をどう読むのかを伺いました。インタビュー全2回の第1回。

目次

押し目買いのチャンスはある?

ーー日経平均株価は続伸を続け、最高値の更新が続いています。インフレや高市早苗政権発足など株高要因は多々ありますが、同時にウクライナや中東での地政学的リスク、トランプ関税などリスクオフ要因もあります。そんな中でなぜここまでの株高が起きているのでしょうか。投資家としての見解をお聞かせください。

 トランプ関税ショックがありましたが、そのリバウンドだけでは説明できない相場です。また足元は日本株全体ではなく、日経平均だけが上がっている形です。さながらAIバブルの様相を呈しているかと思います。

ーーもし、このまま株高が続いた場合、どこまでいきそうだとお考えですか?

 わかりません。というのも、今年の年始の勉強会で、今年の年末の日経平均株価がいくらになるのかという予想をやったんですが、その時に出た意見が、おおむね4万円台。自分も4万1000円台と予想しました。日経平均5万円以上を予想した人は350人中14人だけでした。しかし、結果はこれです。予想なんて外れるんです。5万円の節目を予想した人も6名いましたが、明確な根拠がある訳ではなく、キリの良い数字なので「エイヤ!」で5万円を書いた人も多いのではないかと思います。

ーー日経平均株価が5万円を突破しました。調整が入るとしたらどんな局面でしょうか。

 日経平均株価は5万円を超えていますが、これを牽引しているのはソフトバンクなどの大型株です。私はこういう時に日経平均株価の構成銘柄だけが上がる「インチキ相場」と表現することがあるのですが、まさにそのような状況です。日経平均が上がっていると言っても、一部のAI関連の銘柄が上げているだけで、恩恵を受けていない人達の方が圧倒的に多い状況です。

 日経平均株価は10月に高市早苗氏の自民党総裁選出で窓を開けています。これだけ派手に窓を開けたわけですから、どこかでこの窓を埋める動きがあるかもしれません。5万円を超えてそのまま上へ、上へ、といくよりも窓を埋めるような調整がありつつ上を目指していくような展開があるのかな、というイメージですね。

ーーということは、その時の調整は押し目として捉えておられますか?

 相場を予想してはいけないと思っていますし、窓を埋めたところで買えばいいのかどうかの言及は避けます。ただ、現在の市場にはチャンスを待っている人がたくさんいます。そのため、大きく下げることがあっても1日の押し目でまた戻ってしまうような相場が続いています。そうなると押し目を待っていても買えなかった、という人が出てくるわけです。

 待っていたのに買えなかったとなると、1日の浅い押し目で買う人が出てきます。そうなると、高値で買った人のポジションが増えてきてくるわけです。それまでは安値で買った人の含み益ポジションが多かったのに、徐々にその人たちの利確と浅い押し目で買う人たちのポジションが入れ替わっていきます。

 やがて市場全体の購入単価が上がってきて、どこかでこの人たちの損切りラインを下回るような下落が起きると一気に損切りを巻き込んで大きめのクラッシュ…というシナリオも考えられます。今はまだこうした投資家のポジションの入れ替わりが現在進行中なのでそこまで大きなクラッシュはなさそうですけどね。

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この記事の著者
kenmo

サラリーマンの傍ら、2012年から300万円で株式投資を開始。5年で1億円を達成し、現在は3億円超を運用する。主に1年で2倍を狙えるような日本の中小型株を得意としている。2018年より湘南投資勉強会を主催し、IR説明会も多数実施。個人投資家の側に立った、企業を鋭く掘り下げる質問にも定評がある。著書「5年で1億貯める株式投資」は17万部突破のベストセラーに。

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