身売り金3000億円エンゼルスの買い手に日本企業の噂…球団が大事な大谷翔平の「WBC容認」をしたワケ

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全く存在価値が違う、ロスを冠したMLB2球団
ロサンゼルス・エンゼルスのアルトゥーロ・モレノオーナーがチームの売却検討を発表し、ここロサンぜルスでは「大事件」の様相となっています。
ご存じのようにロサンゼルスにはMLBチームが2球団あります。一つは野茂英雄から石井一久、そして前田健太など多くのトップ選手がその全盛期を過ごしたドジャースです。ドジャースは世界的にも知名度が高く、とくに野茂がパイオニアとして日本人メジャーリーガーの道を切り開いたチームでもあり、日本人にとっても馴染みのある球団かと思います。
もう一つがエンゼルスです。日本人選手では1997年に長谷川滋利がオリックスから移籍し、その後、松井秀喜も活躍しました。そして、今や米国の国民的スターとなった大谷翔平が現在所属しているチームです。
2つのチームはいずれもロスをフランチャイズにしているチームですが、共通点といえばそれくらいです。例えば、エンゼルスが本拠地にしている「エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム」は、ドジャースの「ドジャー・スタジアム」とは違ってファミリー・オリエンテッド(ファミリー向け)な球場ということで知られています。日曜の試合のあとは子供がフィールドに降りられたり、試合がない日は子供は10ドル(約1400円)でスタジアムツアーに参加できたり……。家族と行くなら断然エンゼルスですね。
そもそもですが、エンゼルスの本拠地はカリフォルニア州のオレンジ郡アナハイム市です。ロス近郊であるのは間違いないのですが、正確にはロサンゼルスではありません。日本でいえば千葉にある東京ディズニーランドみたいなものでしょうか。
神戸と京都の人たちが大阪といっしょくたにされると激怒するように、アナハイムの人たちもロサンゼルスと一緒にされるのを嫌います。ロサンゼルス在住20年の地元民の私としても「アナハイムの方々はロスの人ではない」という認識ですし、アナハイムの方々も同じことを思っているでしょう。