FX(為替)はなぜ動く?

為替の変動要因は金利、経済、リスク、株価
為替は様々な変動要因がありますが、主な変動要因を押さえておいて、
それに注目していれば値動きの見通しを立てやすくなります。
為替の主な変動要因は、「金利」、「経済」、「リスク」、「株価」の4つがあります。
では順番に見ていきましょう。
目次
金利

為替は極めて金利には敏感に反応します。
やはり、先進国で金利の高い通貨は人気があり、世界中から投資資金が集まるからです。
2014年に利上げを開始してニュージーランドは利上げ観測の高まっていた2013年秋から買われ始め、大幅に上昇しました。

経済

やはりその国の経済情勢を無視して通貨を売買することはできません。
為替の変動要因として金利が挙げられますが、南アフリカやトルコの金利は7%以上もあり非常に高金利です。
それでも買われない理由としては、経済が不安定だからに他なりません。
経済情勢を知るには、経済指標というものを見る必要がありますが、その中でも重要なものが「雇用統計」、「GDP」、「インフレ」、「貿易収支」などです。
特に、毎月第一金曜日に発表されるアメリカの雇用統計は世界の景気を表す指標の1つとなりうるからです。
リスク

リスクにも色々ありますが、相場において大きな変動要因になりうる事柄を「地政学的リスク」といいます。
これには、テロや戦争、財政波状や天災が該当します。
市場参加者のほとんどが事前に予想することができない事象が突発的に発生するため、その際に大きな相場変動が発生します。
具体的には、ギリシャ危機や、ウクライナ情勢不安などが挙げられます。
こういった場合、基本的には円高になりやすいという特徴がありますので、覚えておいて損はないでしょう。
株価

株価はその国の経済情勢を表す指標ともいえます。
ですから、通貨もある程度為替との相関関係があります。
日本では、基本的に株高は円安要因であり、円高は株安要因です。
どちらが先に動いたのかという議論がしばしば起こりますが、1円もドル円が下落した日に日経平均がプラスで終えたという日はほとんどありませんので、2014年現在では、やや為替の方が主導権を握っているのかもしれません。

1年間の日経平均とドル円の値動き比較
欧州の株式市場も、基本的には通貨との連動性が高いですが、米国の株式市場は、2014年現在は金融政策で株価を押し上げているという影響もあり、ドルと米国市場の連動性が強いとはいえない状況のようです。
FX取引を始めたばかりの人は、まずは為替取引の判断材料として上に挙げた4つをチェックしてみて下さいね!