サポートライン・レジスタンスラインとは

別名:下値支持線・上値抵抗線
目次
サポートラインとは
サポートラインとは、日本語で下値支持線といい、相場がその水準を維持し、それ以上は下落しないのではと思われる水準のこと。

トレンドラインの場合は、サポートラインが右肩上がりの場合は下値を切り上げ、右肩下がりの場合は下値の切り下げ、ほぼ水平の場合はレンジ構成など、トレンド転換やレンジ内での安値の目安となる。サポートラインやレジスタンスライン(抵抗線)をブレイクすることでトレンド転換する事が多い。
なお、同じサポートラインでも移動平均・一目均衡表などの支持線のこともサポートラインと呼ぶ。
サポートラインは多くの市場参加者が意識する相場のポイントとなっており、それまで下落しても何度も止められているために、サポートライン付近まで価格が下落すると買い戻しが入り、それ以上価格が下がりづらくなります。
そのため、2回、3回と同じ価格帯で跳ね返されるダブルボトムやトリプルボトムといった値動きになりやすいのです。
しかし、ひとたびサポートラインを割り込むと、大きく価格が下落する傾向にあります。
これは、サポートライン付近で買った投資家が一斉にポジションを反対売買するために売りが殺到することと、それまでの安値を更新したために、売りで参入する投資家が増えることから、俗に「ナイアガラ」と呼ばれる大暴落に繋がりやすくなるのです。
■その他の注意点
- 「だまし」にあう事も多いため、注意が必要。
- 一般的には1時間足より日足など、より長い期間足のサポートラインが強い傾向がある。
レジスタンスラインとは
レジスタンスラインとは、日本語で上値抵抗線といい、相場がその水準よりも上昇しないのではと思われる水準のこと。

言い換えると、高値で何度も上昇が止められている価格帯に引くことができる水平線のことをいいます。
レジスタンスラインも、サポートラインとともに多くの市場参加者が注目するポイントとなっており、それまで買いポジションを持っていた投資家の利益確定の目安になります。
そのため、2回目、3回目も同じ価格帯で上昇が止まり、ダブルトップやトリプルトップと呼ばれる値動きになりやすいのです。
しかし、サポートラインと同じようにレジスタンスラインを突破して、上昇を始めると、レジスタンスライン付近で売りで参入している投資家の一斉損切りや、買いおくれの投資家による飛びつき買いが入りやすくなるために、価格が急上昇することとなります。
それぞれのラインの逆転
サポートラインとレジスタンスラインは一度突破すると、それぞれのラインが逆転し、サポートラインはレジスタンスラインに、レジスタンスラインはサポートラインになりやすくなります。

これは、値段が動き始めた時に、逆のポジションを持っていて逃げ遅れた投資家が、その価格帯に再度近づいた時に損切りを断行するために起こる現象です。
また、買い遅れ・売り遅れた投資家が、「押し目買い」や「戻り売り」の目安となるポイントとなるとも考えられます。
いづれにしろ、FXではこのレジスタンスラインとサポートラインを見つけることで相場の売買ポイントがより分かり易くなりますので、覚えておけば上達すること間違いないでしょう。