トレンドラインを使ったトレード

目次
たった1本のラインでエントリー&イグジットが明確に!
「トレンドライン」はFXトレーダーの多くが愛用し、百戦練磨のプロも、有名アナリストも多くの人が使用しています。
これができるようになると、一見ランダムに見える通貨の動きもクッキリと見えてくるようになりますよ~。知ってると知らないとでは、大きな違いです。是非、マスターしましょう!
まずトレンドラインの引き方ですが、基本的には高値と高値、安値と安値の2点以上のポイントを見つけてラインを引いたものがトレンドラインになります。

まずは見てみましょう!
下のチャートだと、こういう風になります。

基本的に、下落しているチャートには高値と高値を繋ぎ、上昇しているチャートには安値と安値を結びます。
トレンドラインが戻り売り、押し目買いのポイントとなることが、一目瞭然ですね!
下落している間は、安値同士もほぼ綺麗に結ぶことができ、同じリズムで下落していることが分かります。
これで相場の転換点もすぐに分かりますよね。

赤丸のところで、売りポジションを持っていた人は一旦損切りしなければならず、逆を言えば、買いに転じても良いわけです。次の買いポジションは矢印のポイントとなり、このチャートで見ると下落開始時点の99円付近まで上昇しそうだと想定することができます。
トレンドラインを上手く引けるようになると、
- 相場の転換点
- エントリーポイント
- イグジットポイント
がとても明確になります。1分足や5分足など、あまりに短い足だと精度は落ちてしまいますので、60分足や4時間足で引いてみるのが良いと思います。
トレンドライントレーニング
では、いくつかチャートを見ていきましょう。
こちらのチャートではどうでしょうか。

ちょっと難しそうですが、引いてみるとこのようになります。

1度目はトレンドラインを下へブレイクしたものの、下げ渋り再度上昇しました。
そして、ダブルトップというチャートパターン(この形が出ると下落しやすい)をつくり下落。
2回目に引いたトレンドラインを下方向へブレイクした後は、2円ほど大きく下落しました。
では、このラインでトレードをしてみましょう。

・最初のエントリーポイントは赤丸になります。
10月11日に前回の高値を越えたことから、上昇トレンド開始と予想します。
その後、押し目をつくった後に上昇を開始した赤丸で買いで入ります。
逆指値はトレンドラインを割り込んだところ。
利益確定の目安は、135円になります。
135円というのは、131円から133.50円まで前回は2.5円の上昇をしているので、132.50円のトレンドラインで反発した後は2.5円上昇し、135円という計算になります。
結果、135.50円まで上昇しました。
最後の急上昇は、「バイイングクライマックス」と呼ばれ、高値圏で急上昇した場合に、上昇相場の終わりとなることが多いので、覚えておきましょう。
逆に下落の場合は、「セリングクライマックス」と呼びます。

次に、トレンドラインを割ってきたので、売りを考えたいところですが、横ばいの後に相場が上昇してきた為、新たに上昇のトレンドラインが引けました。
高値の目安は135.50円ですから、この付近で逆張りの売りで入っても良い気がします。
トレンドラインを割ってきた、134.50円付近は良いポイントなので、売りのポイントはここになります。
利益確定の目安は133.50円ですが、勢いがあるのでその次の安値である132.50円まで待ちたいところですね。
では、コチラのチャートではいかがでしょうか。

2段階に上昇してから、一気に崩れていきました。
上昇・下落どちらとも狙いたいところですね。
トレンドラインを引くと、こうなります。

まず、方向感がないきれいなレンジ相場なので、上下に水平線を引くことができます。
そして、上昇を始めたので安値と安値を繋いだトレンドラインを引きます。
補助線として、1.3700付近に水平線も引けそうですね。
では、トレードしてみましょう。

赤丸が買いのエントリーです。
レンジブレイクしたので、次の足で1.3620付近でエントリーします。
大事なことは、レンジブレイクした瞬間にエントリーせずに、一呼吸おいて次のローソク足で完全にレンジブレイクをしたことを確かめてから、エントリーすることがポイントです。
利益確定ポイントはレンジが100ポイントだったので、1.3700付近(矢印)となります。
次のブレイクでも同じように、2本目の足でエントリーし、ターゲットは1.3800付近(矢印)。
ようやくトレンドラインを割ってきたのですが、勢いがないので、売りでエントリーしづらいところです。
あとで見ると、絶好の売り場ですが、リアルタイムではここは非常に難しいと思われます。
ですので、エントリーは1.3700を割れたポイントが良さそうです。
この時の逆指値は、ひとつ前の足の高値付近の1.3740程度でしょう。
ここは、非常に上昇スピードが速いことから、1.3600を割れてくると売りまししても良いところです。
ターゲットは1.3500付近ですね。
長く持っていても、長い下ひげが出たポイントでは利益確定をするのが良さそうです。
皆が見ているチャートはトレードしやすい。

上の2番目のチャートは非常にきれいに動いたため、トレードしやすいと思います。
なぜ、このようにきれいなチャートができるのでしょうか。
それは、大勢が注目していて、同じようにラインを引いているという可能性が考えられます。
なので、ラインを上にブレイクすると皆が一斉に買いに走るため綺麗に上昇します。
そして、ラインを割れてしまうと利益確定と共に、売りポジションをつくる投資家もいるため、相場は急落してしまいます。
色々なチャートを見ながらラインを引いてみることも大事ですが、プラスαとして、「大勢の人が見ているチャートとライン」は何なのか見つけることも、投資の成功への近道ではないでしょうか。