信託保全とは みんかぶ編集室 2022.07.13 初心者コラム FX会社が顧客から預かった証拠金を信託銀行に信託することで、FX会社が破産、倒産という事態になっても、信託保全されている資産の範囲内で、信託管理人を通じて返還するというものです。つまり、FX会社に何かあった際に投資家を守るための仕組みです。 目次FX会社からお金をとられる?信託保全は投資家を守る制度FX会社が潰れることはある? FX会社からお金をとられる? もしかしたら、FX会社について「詐欺会社なんではないか」とか「お金を知らぬ間にとられてしまう」のではないかといった疑問を持つ方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、結論から申し上げますとそのようなことはまずありえません。 少なくとも、ネットで検索して出てくるFX会社や、メディアで宣伝されているFX会社は金融庁の管理の下、金融法取引法に登録されているFX会社です。もちろん不正などは行えないですし、まずFX取引は法律の元で取引されているという理解が重要です。 金融庁のホームページで検索すればFX取引に関するページもありますので、どうしても不安になる方は調べるのも良いかもしれません。 信託保全は投資家を守る制度 そこで、国内FX会社では信託保全という制度が採用されています。万が一、FX会社が破綻するようなことがあればお客様からお金を守る制度です。 これはFX会社が銀行と提携して、万が一破綻した場合、顧客にお金を返済するシンプルな仕組みです。提携している銀行は三井住友銀行や、みずほ銀行など、国内大手の銀行になります。 また、破綻した際に、自分がポジションを持っていたらどうなるでしょうか。その場合、そのポジションは強制決済されます。 FX会社が潰れることはある? 2015年1月にスイス銀行がスイスフランの対ユーロ相場に介入を続けていたものを突然、撤廃すると発表してスイスフランが約40%急騰した事がありました。これはその後、スイスショックと呼ばれています。この突然の為替変動により、英国大手のFX会社アルパリは顧客の多大な損失をカバーできなくなり、破綻することになりました。日本のFX会社も損失をこうむったところはあったようですが、スイスフラン自体、あまり国内では取引されていない通貨であったため、海外程被害は出ていなかったようです。 このように、FX会社が破綻することは100%ないとは言えませんが、それでも非常に稀なケースです。国内のFX会社に限って言えば、現在ではレバレッジ規制などで破綻するリスクは抑えられています。 ここで、重要なのはFX会社も破綻するリスクがあるということを頭の片隅においておくということではないでしょうか。 このようにして、国内FX会社の全ての会社が信託保全を義務づけられています。気になるFX会社があれば必ずホームページに記載されているので、チェックしてみるのもよいかもしれません。