塾経営者「小1からSAPIXに通っていた東大生は100人に1人程度」…東大生の8割がやっていた、たった1つの習い事
Twitter(X)上にて、長年の受験指導の現場経験から、1万8000人以上のフォロワーに向けて中学受験についての独自の見解を披露するアカウント「中学受験を考える塾長」氏。
同氏が都内にて経営している塾では、東大生アルバイトを多数雇用しており、現役東大生の生の声・データをノウハウとして蓄積してきたという。東大生の学校歴、塾歴、習い事歴からわかった、東大生になれる人の特徴を聞いた。みんかぷプレミアム特集「最強の中学受験」第6回。
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小1からSAPIXに通っていた東大生は100人中1人か2人いる程度
最近の都内における異様な中学受験ブームで、「東大生のほとんどは、中学受験塾に通っている」と親御さんは思われているかもしれません。しかし実際には、小1〜小2からSAPIXに通っていた東大生は、東大生アルバイトが100人いても1人、2人程度しかいません。SAPIXに行くにしても、本格的に中学受験対策が始まる小4以降に通い始めるお子さんが多いです。
「SAPIXは低学年から入らないと、校舎の定員が万杯になってしまいますか?」と聞かれることもありますが、そんなこともありません。2023年現在、SAPIXのホームページで校舎の募集状況を確認できるようになっていますが、高学年で募集停止しているような校舎はそうありません。
実際のところ、小学校低学年から中学受験塾に通わせると逆効果になるケースが少なくありません。中学受験塾において、小5〜小6あたりで制御効かなくなるお子さんの多くは、低学年から受験勉強をしていたせいで燃え尽きてしまっているのです。子供にとっての時間の長さの感じ方は、大人のそれと同じではありません。小1から6年間も塾に通うのは、とても大変なことなのです。
東大に入れる学校は、周りの生徒がみんな東大を目指している学校
当然ですが、東大に行くためには、必ずしも中高一貫校に入る必要はありません。国立・公立高校からでも東大に入る生徒はたくさんいます。