東大芸人・大島育宙、松本人志とテレビ業界の怠慢「勉強不足の危うい発言を黙認、批判を拒否」フリーライドのツケが回ってきている

ダウンタウンの松本人志が、「週刊文春」との裁判に注力するため、テレビから姿を消した。30年以上、バラエティ界のトップに君臨し続けてきた松本の“不在”がテレビ業界に与える影響は大きく、各番組は千鳥、バカリズムなど実力派芸人を代役MCに立てるなど、対応策に追われている。
みんかぶプレミアム特集「芸能界再編」では、“松本不在のその後”のテレビ業界を各識者が語るとともに、グラビア業界の展望などにも言及していく。第二回では、エンタメ解説・映画ドラマ考察のYouTubeチャンネルが人気の東京大学法学部卒業の芸人・大島育宙氏(XXCLUB)が登場。全2回にわたってインタビュー記事をお届けする。
目次
ずっと前から松本一人に権力が集中していた
そもそも僕は、松本さんがとった行動で、明確に問題であると現時点で断言できる点は、今回の一連の報道の中では「Xでのポスト」だけだと思っています。たとえば、“性加害の疑惑に条件反射的にファイティングポーズを取ってはいけない”という常識がないことが確定してしまいました。会社との連携が取れていないことを露呈する、ご本人にとってもマイナスのSNS発信でしたよね。
それ以外の女性観の部分に関しては「いやいや、別に今に始まったことじゃないじゃん」と思っていましたし、この一連の報道で「権力構造が歪んでいる」という声もありましたが、それに関しても「ずっと前から松本さん一人に権力集中していたよ?」という所感です。