松本人志に気に入られることはテレビ出演への近道だったのか…東大卒芸人・大島育宙が語るポスト松本候補「もう“異物感”と権威を持つ人物は現れない」

ダウンタウンの松本人志が、「週刊文春」との裁判に注力するため、テレビから姿を消した。30年以上、バラエティ界のトップに君臨し続けてきた松本の“不在”がテレビ業界に与える影響は大きく、各番組は千鳥、バカリズムなど実力派芸人を代役MCに立てるなど、対応策に追われている。
みんかぶプレミアム特集「芸能界再編」全7回のラストは、東京大学法学部卒業の芸人・大島育宙氏(XXCLUB)が再び登場。前回は「テレビ業界の怠慢」について話が及んだが、今回は「今後のテレビ番組の方向性」について触れる。
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松本人志は「練習をしない」
今回の松本さんの報道がきっかけで、キャスティングの基準はもちろん変わるでしょう。過去の発言や何か傷がある人がもし今数字が取れる人だったとしても「いいじゃん」とはならなくなっていくと思います。
となると、今後は「クリーンな芸能人」が使われていくわけですが、それに伴い“ガチ感”も喪失する。僕が思うに、松本さんがいる番組って、何か“揺らぎ”のようなものが生まれていて、それが唯一無二だった。良くも悪くも、「準備」をしない人なので、笑いが起こるのは即興スタイルでした。それがバラエティにおける凄みでも弱点でもあった。