男性2割弱「配偶者からDV被害」の実態に婚活のプロ「全く少数ではない」…弱者性がわかりにくい男と、理想的弱者の女・子ども

「男性は死にやすい」身も蓋もないニッポンの男性が置かれた現実
2015年ごろに誕生した「弱者男性」という言葉がある。弱者男性とは貧困・障がいといった「弱者になる要素」を備えた男性を指す。こう書くとあたかも、男性のごく一部が弱者であるかのように捉えられがちだが、実際には男性の多くが、潜在的に弱者といえる。婚活事情に詳しいエッセイストのトイアンナ氏が解説するーー。
※本稿は『弱者男性1500万人時代』(扶桑社新書)から抜粋・再構成しています。
第1回:「キモい金なしおっさん」男性差別の実態…日本男性の25%、1500万人が弱者男性!「自業自得」「努力不足」と切り捨てられる
第3回:結局「チー牛」って誰なのか…馬鹿にされ、自業自得と言われ「現代の差別のど真ん中にいる人たち」男の25%を占める「弱者男性」の悲惨さ
第4回:自ら死を選ぶ人は女性の2倍!なぜ日本は「男性すら生きづらい」世の中か…フェミニストは「孤独死抑止で、男は友達作れ」と語るが
第5回:「男たるもの働け」親に首を締められ、職場でも殴られ…弱者男性の生き地獄「DV被害、いじめ、パワハラの悲劇の話」
第6回:「弱者男性」「チー牛」と差別される男性たちの実態…男性ならではの「自分を弱者だと認めるしんどさ」
目次
男性は女性よりも死にやすい
そもそも男性は、女性と比較して早く死ぬ。厚生労働省がまとめた「令和4年簡易生命表」を見てみると、日本における平均寿命は、女性は87.09歳に対して男性は81.05歳。なんと約6歳もの差があるのだ。特別な理由などではなく世間一般的な平均寿命から見ても、男性は女性より早く死ぬ。これは変わらぬトレンドなのである。