検査代で17万円…日本だけが異様に厳しい入国基準に国民も世界も怒っている「いい加減にしろ!」

「えーそんなに高いのですか!?」
夏本番を迎え、お盆期間中の帰省や旅行を計画している人は多いだろう。コロナ禍で迎えた3度目の夏は行動制限もなく、蓄積された疲労やストレスを癒す機会となるはずだ。しかし、かつてないレベルで爆発的急増をみせる新型コロナウイルスの感染者数に不安を感じる人々は少なくない。国や自治体は無料の検査場を設け、出発前の陰性確認を呼びかけているが、海外渡航の予定者からはあまりに高額な「陰性証明書」に困惑も広がる。
「えー、そんなに高いんですか!」。8月初旬、東南アジアへの家族旅行を計画する40代のサラリーマン男性Aさんは、出国前に取得する必要がある陰性証明書の費用に驚愕した。政府は「帰省をされる方は出発前および帰省先から戻った際には検査を受けていただくようお願い致します」(山際大志郎経済再生相)と呼びかけ、全国にある無料検査場で陰性を確認してから旅立つよう理解を求めている。
8月5日から18日までの期間中は、主要駅や空港などにも臨時の検査場が設置され、それらも当然「無料」だ。しかし、海外旅行をする人々は「有料」の検査を求められることになる。海外への渡航用陰性証明書を取得するのは、国や自治体が定める検査目的に当てはまらないためだ。
Aさんが計画する渡航先の国は、指定されたワクチン接種を完了していれば入国の際に陰性証明書は必要ない。ただ、未接種の子供3人は入国時に証明書を求められるため、旅行会社からは検査を予約するよう促された。居住する自治体に確認してみると、たしかに「無料検査場はあくまで簡易検査。海外渡航に使用できる陰性証明書は発行できない。その場合は医療機関において自費で診察してもらう必要がある」との回答だった。