たった100万円の借金がなぜ…不倫相手の子を「夫の子」として育てる30代女性の“奇妙なお金の話”

一生背負っていかなければならない罪を抱えている――。そう語るのは、ひとり娘を持つ岡本夏美さん(仮名・35)。実は夏美さん、不倫相手との間に生まれた子どもを「夫の子」だと偽り、育てている。
100万円の借金を快く返済してくれた彼と結婚
夏美さんが夫・大輔さん(仮名・38)と結婚したのは、8年前のこと。当時、夏美さんはエステにハマり、半ば強制的に組まされた100万円ほどのエステローンがあった。
「どうやって返済しようか、毎日悩んでいました。厳格な親には相談できなくて…。滞納分の請求書らしき通知が自宅に届くようにもなりました」
そんな切実な悩みを解決してくれたのが、長年、好意を寄せてくれていた大輔さん。暇つぶしがてら一緒に飲みに行った帰り、家に招くと偶然、請求書を見られてしまった。
どうしたのかと問われたため、支払いが厳しいことや親に話せないことなどを伝えると「放っておけないから、僕が返済してあげる。その代わり、彼女になってほしい」と条件付きでの返済を提案された。
「IT企業に勤めている大輔は友人の間で、顔さえかっこよければモテるハイスペ男子と言われていました。私は面食いなので付き合うのは嫌だな…と思い、何度も告白を断り続けてきたけれど、借金がチャラになるのなら数ヶ月だけ付き合ってあげてもいいかなと思ったんです」
こうして始まった奇妙な交際で、夏美さんはお金に余裕がある男性と付き合うことの楽さを知ってしまう。
「欲しいものは何でも買ってくれるし、デートや旅行で私は一切、お金を出しませんでした。大輔はずっと私にベタ惚れだったので、とことん甘やかしてくれて楽でした。給料のほとんどを私に使ってくれているようでしたね」
お金での苦労はなさそう…だが私は大きな過ちを犯した
交際から1年ほど経った、ある日。大輔さんから「結婚してほしい」とプロポーズされた。だが、正直、夏美さんは乗り気になれず、断ることに。