大学受験に激変…東京科学大になる東工大は女子枠拡充で「戦略変更が必須」、早慶入試もグチャグチャに…「私立文系専願」スタイルは過去のものに
2024、2025年は大学受験界において多くの変化が起こる年である。
学歴活動家のじゅそうけん氏が、これから起こる受験界の大変化を紹介するーー。みんかぶプレミアム特集「世界・日本経済『大激変』」第3回。
目次
福井県立大学に恐竜学部が新設
福井県立大学に国内初となる「恐竜学部」が2025年4月に新設されることが決定した。
このビッグニュースを先日Xでポストしたところ、なんと3万近くのいいねがついた。かなりの関心が集まっていることがわかる。
新キャンパスは県立恐竜博物館の隣接地につくられ、博物館と強力な連携体制が取られるようだ。具体的には、研究設備の共同利用による最新の研究が行われたり、博物館の研究職員が本学部において実践的な講義・実習が実施される。
さらに、学生は発掘調査などの現場活動にも出向く模様。発掘した化石を岩石から取り出して修復・補強作業も行い、樹脂などを使って研究・学習用標本を作るところまで行うという。最終的には、県立恐竜博物館の職員の指導を受けながら、博物館の展示を自身でデザインするところまで行う。恐竜好きからしたらたまらない内容なのではないだろうか。
気になる入試科目だが、共通テストに加えて2次試験では英語と理科の2科目が課せられる。入試負担は軽めだと言って良いだろう。(ただ、変更の可能性あり)
難易度などは未知数であるが、かなりのポテンシャルを秘めていることは間違いない。
恐竜好きな男子のお子さんを持つご家庭は、ぜひ検討してみてほしい。
東京工業大は東京科学大学に…女子枠大幅拡充でどうなる今後の大学入試
2024年度10月1日東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し、東京科学大学が誕生する。
それだけでもビッグニュースなのだが、その東京科学大が、なんと「女子枠」を149名分に大幅拡大することを発表した。
1学年1000人規模の大学であることを考えると、かなりの割合を占めることがお分かりいただけるだろう。思い切った決断である。
女子枠の導入は、なにも東工大に限った話ではない。全国の国公立大学が導入し始めており、もはや止まらない潮流となっている。国内No.2大学である京都大学でも工学部において女子枠を導入することを発表し、大きな議論を呼んでいる。
ハーバードやMITといった米国の名門大学においては、男女の比率はおよそ半々となっており、そうした世界水準を意識してのことだ。
東工大の益学長は、ひとまず女子学生比率を全体の20%まで引き上げることを目標としている(現時点では13%)。