首都圏で医学部に入りやすい中高一貫校リスト…SAPIX偏差値40台でも東大12名、国公立医学部16名、私大医学部全国トップクラスの名門校はどこだ

子供を医学部にどうしても入れたいーー。そんな願いを抱く教育ママ・パパは少なくない。今回も、そんな方々向けに学歴活動家のじゅそうけん氏が首都圏にある「医学部に入りやすい中高一貫校」を紹介する。北関東・中部地方編、西日本編と合わせた短期連載全3回の第1回。
目次
学歴活動家じゅそうけん「医学部に入りたいなら中高一貫校一択」
医学部受験のデータを見ていくと、明らかに公立高校よりも私立中高一貫校の方が強いことがわかる。これは毎年のことで間違いない傾向だ。
今回はその中でも特に医学部受験に熱心な中高一貫校を紹介していく。
それではやっていこう。
医学部に入りやすい中高一貫校その1は、SAPIX偏差値55でも私大医学部59名と全国トップレベルの「医学部予備校」
医学部に入りやすい中高一貫校その1は、吉祥女子中高だ。
東京都武蔵野市吉祥寺に所在する中高一貫女子校である。2018年には創立80周年を迎えた、歴史ある伝統校だ。豊島岡女子学園、鷗友学園とともに「女子新御三家」の一角を占めるブランド校でもある。
SAPIX偏差値は55で、中受界ではそこそこの進学校と評されることが多い。
2024年の進学実績を見てみると、国公立医学部に10名、私立医学部に59名の合格者を出している。私立医大の合格者数ランキングは全国18位と、国内でもトップレベルだ。
女子校でも理系人材を豊富に輩出できる理由
女子校の中でも理系進学に強さを見せる本校だが、学習環境の充実さによるものだと言われている。本校には理科室が4つもあり、実験助手も3人いるのだという。
中学のみならず、高校においても理科実験をたくさん行うようで、医学部や理工系学部に進学後も実験系においては強みを発揮すると言われている。
さらに、今年1月に本校は東京医科大学と高大連携を締結している。(本校は他にも、東京外国語大学、東京農工大学、東京学芸大学、国際基督教大学、順天堂大学とも高大連携協定を結んでいる)
高大連携とは、高校と大学が連携して学習等を行うことであり、具体的には、高校生が大学の授業を受けに大学に行ったり、大学の先生が高校に出向いて授業を行ったりといった双方向のネットワーク構築がなされる。
今回の協定により吉祥生が東京医大の授業や公開講座を受講できるようになり、大学職員による本校への出張授業も実施されるようだ。
これに刺激を受け、医学部を志す生徒が今後さらに増えていくのかもしれない。