ライバルと差をつける追い込み!4科目、最強参考書リスト…子供の人生をダメにしてしまう、非常によくあるパターン

中学受験生にとって、最後の追い込みの時期に当たるのがちょうど今頃だろう。この時期の親御さんのサポート具合によっても、合否は大きく変わってくる。
そこで、X(旧Twitter)のフォロワー数2.5万人超えの人気中学受験インフルエンサーの「中学受験を考える塾長」氏に、中学受験を勝利に導くための志望校の決め方や、追い込みに役立つ参考書などについて聞いた。みんかぶプレミアム特集「中学受験 栄光への最短ルート」第2回。
目次
小6の11月は中学受験生にとって「現実的な志望校」を考え・決め直す時期
中学受験をする小学6年生のお子さんを持つご家庭にとって、11月頃はちょうど志望校を再検討しなければならない時期にあたります。
まず考えなければいけないのは、2月1日の受験校をどうするか、ということです。中学受験を検討されているご家庭ではすでにご存知かと思いますが、2月1日は東京と神奈川で私立中学受験が解禁される日であり、難関校の中にはこの日一度だけの入試という学校も多いです。そのため、2月1日の受験校をどうするか、ということは一番最初に考えなければならないわけです。
埼玉県、千葉県の私立中学校については1月に受験がある難関校も多いため、「最悪でも、埼玉か千葉の学校に通えば良い」とお考えのご家庭は、1月に合格を取れば2月1日の受験校については強気に出られますよね。
その辺りの、いろいろなシミュレーションを本格的に11月頃に考え切っておかなければなりません。
上位層については、栄東や浦和明の星女子に1月に受かることができるかどうかがポイントになります。この辺りのレベルの学校に受かっていて「埼玉の学校でも良い」と考えられるのであれば、2月1日には御三家などのトップレベル校を受けても良いですよね。
10月くらいまでは、熱望している学校を諦めなくても良いですが、11月になると、このようにいよいよ現実的な志望校を検討しないといけなくなります。もちろん、最悪のケースを想定した方が良いです。
1月になっても2月1日校の合格最低点と過去問の点数に大きな乖離があるお子さんの場合は、2月1日の受験校については安全校を受けるべきですね。1月に滑り止め校を受けて2月1日は安全校、2月2日にチャレンジする、というのがお勧めです。1日の結果を受けて、そのときに初めて2月4日以降の受験校を考えるのでは遅く、最悪のパターンを想定して2/4あるいは2/5まで入試が続くものと考えておきましょう。
親の「中学受験戦略ミス」で子供の人生をダメにしてしまう、非常によくあるパターン
中学受験は「親の受験」とも言われますが、この辺りの志望校戦略を真剣に考えずに失敗すると、お子さんの人生を長期的にダメにしてしまうこともあるので気をつけたいところです。
よくある失敗例としては、本番で熱望していた志望校に落ちてしまい、滑り止めの学校も芳しくなかった場合に、親が「この偏差値よりも下の学校だったら、地元の公立に行かせよう」となるパターンです。親御さんが高校受験で成功されている場合にこうなりがちです。
「中学受験がダメでも高校受験で良い学校に入れば良いじゃないか」と考えがちですが、実はこのパターンは子供にとって最悪のパターンになり得ます。小学校4年生から6年生までの3年間を中学受験勉強に費やしたのに、さらに高校受験のために2〜3年間勉強しなければならない、となると、子供が高確率でパンクしてしまうのです。それだけでなく、中学受験で成功していないので、高校受験の勉強にも身が入らず、ズルズルといってしまい、高校受験でも負けてしまう、ということは非常によくあります。
そうしたことがあるので、ここまで勉強してきて最後まで中学受験をするのであれば、良い学校に入れなくても手の届く学校に入ってしまった方が良いです。結局ゴールは大学受験なのですから、大学受験を考えても、余裕を持って入った学校の方が、後からの頑張りも効きます。
逆に、名門男子校などにギリギリの成績で入ってしまうと、留年する可能性すらあります。だからこそ、中学受験をやり切ったなら、「入れる学校で頑張る」という切り替えが大事です。