読書嫌い・文字嫌いにしないために!我が子が「読書を好きになる」本の選び方…親はどうサポートすれば良いのか気鋭の教育ベンチャーCEOに聞く

世の中には子供に学んでほしいことが溢れているが、全てを子供に授けることはできない。
その中で一つ選ぶとしたら「読書」だと語るのは、株式会社ヨンデミー代表取締役の笹沼颯太さん。
「人生に行き詰まった時、新しいことを学ぶ時、答えのほとんどは本に書いてあります。英語もプログラミングもビジネスも、学びたいと思えば本を読めば多くの知識と情報が手に入ります。読書習慣を身につけることで、子供は自分で考え課題を乗り越える力を獲得できるのです」
とはいえ、読書嫌いの子を本好きへ転身させる方法はあるのか。親ができるサポートや具体的な方法について伺った。短期連載全3回の第1回。
目次
文字嫌いはあらゆる場面で損
「読書の大切さはわかるけど、子供が本を読んでくれない」という悩みは、親たちにとって昔からある悩みです。読み聞かせをしたり、図書館に連れて行ったりしてもイマイチ効果が挙がらないというご家庭も多いのではないでしょうか。
特にスマホやゲームなど誘惑が多い現代において、子供を活字に触れさせるのは以前に比べて難しさを増していると言えるでしょう。
私は「子どもが読書にハマる習い事」として「ヨンデミー」というサービスを運営しています。子供の性格や読んだ本の感想を元に、AIがぴったりの本を紹介したり、その本を日常生活の中で手に取ってもらうモチベーティングをしたり、本を楽しむ方法を身につけてもらうレッスンをすることで、お子さんの読書のトータルサポートを行っています。
数多くの子供たちを見てきたことで、読書が苦手なことによるデメリットや、どうやったら子供を読書好きにさせるノウハウが見えてきました。
今の時代、学びは動画コンテンツで十分じゃないかとの声もあります。しかし、動画や音声からの学びは受動的で、内容が頭から抜けやすい傾向にあります。
また、文字を読むのが苦手だと、授業でわからなかった箇所を参考書を読んで補うことも難しくなります。
活字を読める子にするためのステップ
一人で本を読むのが難しい子には、まずは簡単な本の音読をするところから始めましょう。読み聞かせした本を「今度はお返しに◯◯君が音読してみて」と子供に音読させてみるといったところからでも大丈夫です。